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民法が得意な人は読まないで!

こんにちは。
新日本法規出版コミュニケーションデザイン部の松浦です。
今回、ご紹介したいのは「民法総則の基礎がため」です!

「民法総則の基礎がため」
著/大島眞一(大阪高裁部総括判事)
 イラスト/かほcomic(弁護士有資格者)

手にとってみると、

  • 巻カバーがマット加工のような施し。

  • 手触りがなめらかで指先に引っかかる感じがない。

非常に心地よく感じました!
個人的に手汗をかきやすいので、指紋がつきにくい感じがグッド⤴
 
表紙デザインが豆電球?をモチーフにしているのか、
印刷帯に「知識を理解に変える本」と書かれたあって納得!!
 

表紙左上の緑の四角のデザインは、「しおり」か「付箋」をイメージしているのだろうなと思いながら、もしかして表紙をめくると付箋がセットになっているという淡い期待をいだきながら表紙をめくると、当然、それらしきものはついておらず、ちょっと安心。

(本を手に取った時点で変な膨らみがないので、「それらしきもの」が付録についていないことはわかっていましたが・・・)

書籍タイトルが手書き風のフォントでとっつき易い印象で、イラストがこれまた豆電球?のようなかわいいイラスト。

一気に本文を読み進め、半分ぐらいまで読んでみて思ったのは、結論に対して「なぜ?」と疑問に思ったところの理由が書かれていて、痒いところに手が届いている本だな~と感じました。
 
例えば、第2章の意思表示の虚偽表示において、民法94条2項を類推適用した最高裁判例を例に、善意のZを保護した理由についても、登記による所有権帰属の外観を信頼した第三者の保護に差を設けるべきでないからという理由が書かれていたから自然と腹落ちしました。

また、所々に法曹関係者のコラムが書かれていますが、リアルな言葉が新鮮で印象に残りました。
 

30年ほど前の記憶を辿りながら、久しぶりに民法総則を復習するつもりで読んでみましたが、「あっ、そうそう」と思い出すところや「『基礎事情の錯誤』なんて言い方してたっけ?」と思うところがありました。
 
あとから、「はしがき」を読むと、宇奈月温泉事件で始まっていないところに、民法総則を初めて学ぶ学生への優しさを感じました。

「イラスト担当 はしがき」でも、こだわりが・・・。
そこは、実際に本を手にとって、「やる気メーター」スイッチをいれてもらえればと思います!
 

「本書の特徴」にも書かれているとおり、短時間で「民法総則」を学びたい人にはピッタリの本だと思います。
もちろん、法学部の学生の皆さんには、是非手にとって欲しいですし、民法が苦手と感じている人には苦手を克服するヒントになるかもしれません。
 
今回ご紹介した本は「民法総則の基礎がため」です。
ご興味を持っていただいた方は、商品ページをご覧ください。
 

民法総則の基礎がため

著/大島眞一(大阪高裁部総括判事)
イラスト/かほcomic(弁護士有資格者)