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姉とのコラボ: 革命前夜

私は映画が好きで、昔から映画で使われた曲を集めたサウンドトラックを好んでよく聴きます。映画音楽は、映画の良し悪しを左右する重要な要素だと思いますし、何度も観た映画なら、音楽を聴いただけで感動的なシーンが鮮やかに蘇ります。

そんなドラマチックな曲を作りたい、という気持ちから作ったものの一つが
今回紹介する革命前夜(CNo16)です。実は姉とのコラボ作品です。

pseudo-Bach

革命前夜(CNo16)は、2015年12月3日生まれ、つまり今日が誕生日の曲です。7歳になったということですね☺️

もともとこの曲は、pseudo-Bachシュードバッハと呼んでいました。pseudo-というのは医学用語によくある接頭辞で、本家に似てるけど違う、偽の、くらいの意味です。つまり偽バッハと呼んでいたわけです。

姉の絵に触発されて

思いっきりバッハっぽく、でも少しポップな感じに、というのが、当初目指していたイメージでした。その頃、テンペラ画を描いている姉が毎年出展している展覧会を見に行きました。その時に見た姉の最新作「革命前夜」が、自分の曲にぴったりのイメージだったのです。見出し画像は、その姉の絵の一部です。

そこで、タイトルを革命前夜に変えました。毎度のことですが、タイトルがつくとイメージがはっきりしてきて曲の続きが作りやすくなります。特定の革命を想定しているわけではありませんが、昼夜徹して馬が駆け抜けるさま、主人公の焦燥と決断などを表現してみました。そして発表会用に作った動画の最初と最後には、姉の絵を入れてみました。こうしてコラボしたわけです。

革命前夜とは

姉はベルリンの壁が壊される前後、ちょうど旧西ドイツに留学していましたし、私より歴史に造詣が深いと思うので、革命前夜ということばに特別な想いがあるのかもしれません。でも私は、むしろ比喩的なイメージで捉えています。

世の中は何事も変化していきます。時間軸がある限り、確実に物事が変わっていくということは誰もがわかっていることです。諸行無常、と嘆いているのではなく、では次に何をしたらいいのかを常に考えていくべきだと思うのです。歴史の転換点に、図らずも自分自身が関わるかもしれないのですから。

私のいう革命とは、政治的な事だけではなく、何かが大きく変わることです。それがいいことか悪いことか、革命の前にはわかりません。しかし革命を起こす側は、良くなると予測して行動するはずです。多くの人が快適になることを目指しているはずです。これは、生物が環境に適応して進化していくこととも似ています。「革命前夜」は英語ではthe eve of the revolutionですが、その意味では”The eve of the revolution is the eve of the evolution”といえるかもしれません。

ところで、曲を作ってから「革命前夜」というタイトルのものがあるか検索したところ、小説も映画もポピュラー・ミュージックもありますね。特に小説は、旧東ドイツに留学するピアニストの話で、私たちの作品に似通っているのでびっくりしました。姉もこの小説を知らなかったようです。
https://www.amazon.co.jp/革命前夜-文春文庫-須賀-しのぶ/dp/4167910314



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