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第2回ミーティングの振り返り座談会

コモンズプロジェクトの岡本克彦(オカポン)です。

コミュニティ運営のノウハウをコモンズ(共有財)にすることを目指した第1期コモンズプロジェクトがスタートしました。ビジョンと年間計画を議論した第2回ミーティングを振り返りました。
ミーティングから2週間を経て振り返ることで大切にしたいポイントが鮮明になりました。
(2022年4月14日開催)

第2回ミーティング振り返り座談会


話題提供「コミュニティマネジメントの教科書」、の振り返り

CRファクトリー 代表理事 呉哲煥さんからの話題提供を振り返っての感想や問いかけ。

  • 「分ける」ことで心地よい環境を作れるという話。私のコミュニティでも関わり方の濃淡がありながらも仲間意識を保つことに挑戦中。

  • 広辞苑でなくwikipediaのようなノウハウ集。正しさよりも「みんなで創る」というプロセスの尊さ

  • 解決策(ソリューション)というノウハウよりも、コミュニティ運営者が抱えている困り事や失敗を「しくじり」として共有することで分かち合える。

  • 同じ内容であっても振り返ることで議論したいポイントが明確になる

  • 「しくじり」を共有して手助けし合うことで主客融合しやすくなる。

  • 分けられた居場所を心地よく感じるためにも「分け方」が大切でコモニング(合意形成)が必要


コモンズプロジェクトのビジョン、の振り返り

コミュニティ運営のノウハウをコモンズ(共有財)にすることを目指した第1期コモンズプロジェクト。そのビジョンを検討した内容の振り返りです。

  • 仕事柄多くのコミュニティを研究してきた。自然発生的な地縁をベースにしたコミュニティではなく、ビジョンやパーパスを起点としたプロジェクトというのが特徴的ですね。

  • コミュニティって何だろう?これまでに自分が参加したコミュニティとは違って違和感を抱いている。遠い世界の話のように聞こえる。これまで自分が参加したコミュニティで居心地の良さを感じたことがなく、また、自分が立ち上げたコミュニティも失敗した。良いコミュニティを知らないので語ることができない。コミュニティ運営が好きそうな人が集まっている中、私はコミュニティ運営も好きではないし…。

  • コミュニティや繋がり(関係性)を大切と言いながら、面倒と感じる方も多い。その気持を代弁してくれたことに感謝。

  • コミュニティ運営に必死過ぎて小さな成功体験を積み上げているはずなのに残せていない。輝かしい成功体験も大切だけど、失敗がプラスに転じた小さな成功体験をノウハウとして言語化・共有化したい。

  • 学生時代のコミュニティが居心地がよかった。それは同じ学生という同じ環境だから。世代や住まいも異なる環境の人たちで居心地の良いコミュニティを作り上げるためにもビジョンを共有することが大切で、ビジョンと異なることで成功したとしても価値になりづらい。

  • 私が発言した内容がブログで共有され、関与した証になっているのがうれしい。今日の場でも色々な意見がある中、同調圧力にならず異なる意見を出し合えることがコモニング(合意形成)で大切だと実感している。


「自分が参加したコミュニティで居心地の良さを感じたことがない」「コミュニティ運営が好きそうな人が集まっている中、私はコミュニティ運営も好きではないし…。」という正直な感想に参加者一同が笑顔で頷いていました。確かにコミュニティ運営者ってイキイキとした表情の方が多い気がします。しかし四六時中イキイキとしている訳ではなく、周囲に配慮して悩み事を打ち明けられず、自分の中でモヤモヤとして、時にはストレスとして抱えているのが実態だと思います。だからこそ、困り事や失敗を「しくじり」として楽しく語り合う・分かち合う場を欲しており、コミュニティ運営者の気持ちを代弁してくれたことにみんなが感謝して頷いていました。


コモンズプロジェクトの年間計画、の振り返り

第1期コモンズプロジェクトは2022年1月から2023年1月までの1年間のプロジェクト。隔月でミーティングやイベントを開催していきます。

  • 年間計画と成果物について議論。ノウハウやしくじりをカタチにするにはお金が必要。「しくじり」の追体験がポイント。「あの人にもしくじり経験があるんだ!」というのが関わる人たちの心理的安全性を高める。

  • CRファクトリーは強くあたたかい組織を増やしていくのがミッション。強くには推進力に加えて、しくじりに向き合った時に柔軟に対応できるレジリエンスも含まれる。『LIFE SHIFT』では選択肢を持つことの重要さが述べられている。ある問題に直面した時に対処法の選択肢を関わる方々で追体験・共体験することで増やしていきたい。

  • 第2回ミーティングの内容を時間をおいてから眺めることで客観視できる。悩み事や失敗という「しくじり」も時間をおいてから共有し合うことで感情的にならず客観視できて自分の学びになるし、他者の学びにも貢献できる。

  • 「しくじり」をポジティブに分かち合える環境づくり。ソーシャルメディアのいいね!ボタンのように「ナイス!しくじり!」と称賛に転換する仕掛けを考えたい。


振り返り座談会、の振り返り

一定期間をおいて振り返ることで客観的にポイントが明確になるということ。そして、悩み事や失敗という「しくじり」をしくじりで終わらせず昇華させることでコモンズ(共有財)になることを再認識した座談会でした。
次回以降は、しくじりの昇華に楽しみながら挑んでいきます。




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