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季節のヒーリングフード便り:春のデトックス

お久しぶりです、食偏愛ニストフェロー、清水えりです。
気がつけばあっという間に3月、啓蟄を過ぎ本格的に春を感じるようになってきました。

私は先週日本に帰国し、満開の梅の花を眺めながら日本の四季っていいなぁと改めて感じています。

外側の季節のめぐりとともに、私達の体内でも季節によって様々な変化が起こっています。東洋医学・薬膳ではそんな変化を陰陽五行説に当てはめて、季節ごとの養生の知恵を伝えています。

今回は春の始まりの体の変化と薬膳的食養生についてお伝えします♪

1.春の体の変化

立春は2月ですが、実際に自然界が春めいてくるのは3月。
3月5日の啓蟄は、地面の下にいた虫たちが地表に出てくるタイミング、人間の体でも今までじっと息を潜めていたものが、もぞもぞと動き出し、外に出ようとしてくる時期です。

冬の間は体力を温存し、体を温めるために、食べ物や呼吸で摂るエネルギーは内側へ内側へと向かい、溜め込まれていきます。

それが春の訪れとともに、外側へと循環の方向が変化し、体に溜まっているものを排出しようと動き出します。

なので、春は一年のうちでもデトックスに最適のタイミング!
ファスティングや体の毒素を外に出すのを助ける食材、ハーブを取り入れること、体を動かし、汗をかいて発散させること、解毒の時に大活躍の「肝」の働きをサポートする食養生がポイントとなってきます。

食養生の具体的な内容としては、春が旬の食材を食べることです。

2.3月おすすめ食材

ふきのとう、ウド

タラの芽、つくし、よもぎなど苦味のある山菜

アスパラガス

春柑橘

玉ねぎ(特に新玉ねぎのサラダなどおすすめ!)

春キャベツ

新人参

ホタルイカ

貝類(ほたて、あさり、はまぐりなど)

苦味のある山菜や葉野菜は体の解毒作用を助け、体の外へ余分なものを排出するのをサポートしてくれます。

アスパラも同じく解毒を助け、さらに肝の働きを助けるので今の時期におすすめ食材。

春柑橘は苦味と酸味で解毒をサポートするだけでなく、香りがよいので、冬の間滞りがちだっためぐりをよくしてくれる、最強食材です。

ぜひ皮をむくときに、ふわっと香る香りも楽しんでくださいね!

春が旬の魚介類も肝の働きをサポート、お味噌汁や蒸し物、酢の物など色々楽しめます。

3.動画「春と食べ物と私」by Comma Tree

詳しくはこちらのCOMMATREEの動画でもご紹介しているのでぜひ!


4.3月おすすめ食材を使った献立レシピアイディア

ではここからは簡単献立提案を♪

■ウドの塩麹酢の物

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※photo from https://www.hokkaido-gas.co.jp/support/recipe/817

こちらは先日COMMA LAB. でやっているプロトタイプサービスの麹ワークショップでご紹介し、好評だったレシピ

ウドの皮をむいて短冊切りにし、塩麹少々であえてから好みのお酢と昆布水、はちみつなどの甘味で味をととのえる。

お酢の代わりに塩麹と甘夏やはっさくの絞り汁でもいいですし、お酢もリンゴ酢やワインビネガーなど洋風のお酢を使えばサラダにも使えます。

作り置きできるので、ワカメを足して酢の物に、蒸し鶏と合わせてすりゴマをかければ胡麻和えに、トマトやルッコラと合わせてイタリア風サラダにといろいろ味変を楽しんでください!

■あさりとアスパラガスの炒めもの

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※Photo  from Kyou-no-Ryori

にんにくとオリーブオイルを熱してアサリを加え、白ワインやお酒で蒸し煮。仕上げに食べやすく切ったアスパラを加え、1−2分さっと加熱。

シンプルに塩コショウの味付けでもよし、にんにくと共にタイカレーペーストを少々加えて、白ワインやお酒のかわりにココナッツミルクを入れると、これまた白ワインやビールにあう一品に。

同じ食材の組み合わせで、アスパラと同じタイミングでフレッシュトマトを刻んだものを投入してもおいしいです。パスタソースにもおすすめ。
肝をサポートする一品

■春野菜ポトフ

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※Photo from https://nowkore.net/archives/60962

春キャベツ、新玉ねぎ、新人参を大きめに切ってお鍋に。
塩麹があれば塩麹と水をひたひたに加え、昆布もあればひらっと一枚。
さらにローリエやタイムがあればそれも入れて蓋をしてじっくりことこと。

野菜の甘さにびっくりすること間違いなし!
多めに作って毎日このスープを3日飲むだけでもかなりデトックスがすすみ、肝が休まります。

■新玉ねぎビネガー

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※Photo from https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1560009282/

新玉ねぎをスライスし、塩麹(または塩)少々を加える。
水分が出てきたらお好みのお酢をひたひたに注ぎ、好みで蜂蜜を加える。

この酢玉ねぎ、玉ねぎ自体は生でサラダやマリネに入れて使えますし、炒めてシャリアピンソースのようにして(通常はすりおろして使いますが、酢漬けの玉ねぎスライスを炒めて作るのでOK)肉料理や魚料理のソースにするのもおすすめです。

お酢には玉ねぎの甘味と風味が出ているので、ぜひドレッシングに活用ください!醤油を合わせれば和風に、オリーブオイルとハーブやレモン汁を加えればイタリアン、ごま油と醤油やオイスターソースを合わせれば中華風と、これまた味変がいろいろできます♪

新玉ねぎビネガーは、血液の浄化と気のめぐりの改善におすすめの常備調味料です。

いかがだったでしょうか?
おいしく食べて、春の体の大掃除、楽しみながらやっていきましょう!

食偏愛ニスト・ライフコーチ
清水えり


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