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セルフトークで仕留めてきました!

セルフトーク

 前回の記事で「コンフォートゾーンとホメオスタシス」について書きましたが、今回はゴールを達成に向けたメカニズムをお話します!

 ゴール達成に向かうためには、未来のゴールに対して臨場感を持たせ、コンフォートゾーンをゴール側に移動させる(ずらす)ことが大切になります。ここで重要になってくるのがセルフトークです。

人間の思考プロセスは、①Word(言葉)、②Picture(映像)、③Emotion(感情)3つで出来ています。言葉でまず思考し→その言葉に基づき映像として描き出し→その映像から感情を喚起するという具合です。この①から③への一連の流れは自分自身への無意識な語りかけであり、セルフトークと呼びます。一日3万〜5万回程度自分自身に語りかけています。

 例えば、「自分はプレゼンテーションが得意だ」という自己イメージを持っている人は、自分自身のマインドの中で自分がプレゼンテーションが得意という言葉を自分自身に語りかけます。その場面の映像を思い出し、その場面の感情を感じます。感情まで伴うセルフトークを何度何度もも繰り返すことで、マインドにとっては何度もその場面を経験したのと同じ状態になります。これにより「自分はプレゼンテーションが得意だ」という自己イメージが形成され、自己イメージに合う行動や振る舞いをすることになります。

 このように、セルフトークを効果的にコントロールすれば、自分の望む自己イメージの達成が可能となります。「自分は〇〇になれる!」「自分は△△ができる!」などの言葉をセルフトークで繰り返し繰り返し意識的に使うようにすることでエフィカシーを高め、ゴール達成の臨場感を高めていくことでコンフォートゾーンを移動させることができます。これを、想像(Imagination) x 臨場感(Vividness)=現実(Reality)として I x V = Rという公式で表させると言われています。

 同様のことを、中村天風「人間の精神に固有する、暗示感受作用を応用する特殊の自己暗示誘導法」と表現しています。そして、命令暗示法として、自己の積極精神状態を、真剣に背水の陣を弾いた状態で自己暗示を行う、としています。

中村天風著「真人生の探究」P.115、P.135〜P.142

自己開示を元にした実例

 今回の自分の例では、2年前までランニングを日課にしていましたがコロナを言い訳にこの2年間はほとんど走っていない現状でした。ところが、この認知科学を元にしたコーチングに出会い、趣味の領域での自己適用として、趣味の領域のゴールの一つである100マイル以上のトレランを完走すること!を達成するためのエンドステートとして、「1ヶ月以内に30キロのトレランを完走すること!」と置きました。
 思っただけでは行動できず、まずはエントリーし一部の人達に宣言することで、自分にアカウンタビリティを持たせました。そこからスイッチが入ったようにゴール達成に向けてやるべきことが見え、毎朝のランニング、パーソナルトレーニングで効率的な力の入れ方を学び、健康も休息・栄養・睡眠のバランスを取り、当然ゴール達成の姿の映像のイメージ、感情など自分に語りかけ続けました。エフィカシーも高まり、スタート前から達成できる気しかしていませんでした。

 結果、8時間の制限時間内には絶対に返ってこれると思っていましたが、5時間45分でゴールとなりました。体温より高い無茶苦茶気温が高い中、やり遂げてきました!1ヶ月でも30キロのトレランは仕留められます!累積標高は1,534m。山の中を走って、良い空気を吸って、最高の景色を見れるトレランオススメです。特に下り(笑)。この記事のトップ画像は、コース中の登谷山で撮影した写真です。こういった最高の景色が見られます。

 このように、コロナを言い訳にタラタラして8キロも体重が増えていた「過去~現状」における、「根拠に基づく」自信(自分はタラタラして8キロ増の体重が当たり前)は、自分が未来のゴールを達成するにあたって何の関係もありません。逆に、今の時点で「自信がなくて…」という状態だとしても、未来のゴール達成能力には何の影響もありません。自分が未来のゴールを達成できる能力があるかどうかは、何の根拠もなしに、自分自身が「決める」ものです。決めてアカウンタビリティを持たせて、きちんとした方法論に従えばゴール達成は出来ます!




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