息 2024年、春。 誰かがSNSに投稿した動画をふと見かけた。 その動画は有名なアーティストのライブ映像だった。 きっと色々な権利に触れているよろしくない動画だと思うのだが、投稿者こだわりの画質と文字が加わっていて、 あ。とスワイプする手が止まって聴き入った。 よく聞くアーティストの、よく聞く曲だった。 トライアングルの音が心地よく、優しい雰囲気の中に時折り聞こえるギターが際立つ。そんな音たちと共に投げかけられる言葉たちは、ぎゅん!と私の心を貫通した。 そう
戦争には色々な要因があるけれども、宗教も絡んでいるんだよと知ってから、私は宗教についてネットで調べたことが何度もある。 世界にはたくさんの信じる対象がある。 日本は仏教と神道が馴染み深いようです。 だけどキリスト教のイエス様にも信仰があるし、とある商業施設にはお祈りする場所も設けられている。多くはないけどモスクもある。 日本は『中空の原理』という概念が根強い国なのだと、私は学んだ。 実に豊かな国だなと思った。 どんな信仰でも、どんな考え方でも一旦は受け入れて、「ふ
私の娘は一人っ子だ。 でも私には兄と妹がいる。 運良く兄妹がいる家庭と 一人っ子の家庭を味わっている最中である。 一人っ子というと、 自己中だったりマイペースだったり、 親から甘やかされてわがままのようなイメージがある。 親や親戚から注がれる愛情は、 他に分散されることなく一直線に向かってくるので 兄弟がいる人からは、そんなイメージをもたれがちなのもわかる。 一直線に愛を受ける娘をそばでみていて、 やっぱり羨ましく思うときもある。 だけど私が関わってきた一人っ子
時刻はだいたい昼の13時頃。 自転車に乗り駅に向かってる最中。 道のど真ん中で、 赤色と黒色のランドセルを背負った小学生が2人、私の方にお尻を向けてしゃがんでいた。 時間的に下校途中なんだろう。 駅に向かうには必然的にこの子たちを追い越さなければならない。 だんだん近づいていくと、2人とも足元を見ていた。 車の通らない広めの道で、左右に雑草が生えており太陽の光を浴びて成長している。 たまに草の間からスズメがぴょこぴょこと飛び出す。 そんな道の真ん中で、だ。
本を読むのが好きでもなければ、嫌いでもない。 漫画や映画の字幕、雑誌の記事であったり携帯小説など、「本を読むのが好き」という強い意志を持たずして 心の赴くままに文字を言葉を、読み、触れる。 そんな私が最近見つけた「出会えてよかった!」と思えた本がある。 きっかけは、本屋さんにフラッと寄った日。 なんとなく、ピンとくる本との出会いを求めていた。 商業施設の中にある大型書店に入ったので、 色々なジャンルの本や雑誌などが大量に置かれている。 本屋さんの中にカフェもある
小学生の夏休みはほぼ毎年、 昭和感あふれる民宿「やよい」を営んでいた、 やよいおばちゃんのところへバカンスに行っていた。 民宿の目の前は、海だった。 母方の親戚は多く、みんな良い人ばかり。 舞踊や芸能に強かったみたいで 親戚がひとたび集まれば 誰かが三味線で音を奏で、 誰かが踊り、 それを見ながら大人たちがビールを飲む。 そんな賑やか空間が、 毎年わたしたちを歓迎してくれていた。 民宿のお風呂にはなぜが木が浮いてたり。 (あれは恐らく檜。) 釣れた魚を近所の
私には超かっこいいおばあちゃんが居る。 母方の祖母で、若い頃からかなり苦労をしてきたらしく おばあちゃんは小学生に上がる頃の年齢がちょうど終戦間近だったので、警報を聞いて避難したことがあるのだと貴重な話を聞かせてくれた。 そんなおばあちゃんは、よく言う「良いとこのお嬢さん」だったので品性がところどころに感じられる。 私の母からおばちゃんのエピソードをよく聞くが、 おばあちゃんは良き母で良き妻で良き祖母である。 私が小学生の頃のおばあちゃんは、おばあちゃんなのに見た目が
とあるクリニックの受付事務をしていた頃、私は当時の旦那家族との関わり方で悩んでいた。 "冒険者"の称号を得たばかりに、世間からレッテルを貼られるわけで。再婚となれば、相手家族からは厳しい目で見られるのは仕方がないこと。 ※冒険者の詳細は↓の記事をチェックしてみてね。 それは承知の上で再婚した。 だからこそ悩む。 うまくやれてるかもと思えば、あれ。何かしてしまったのかも?と不安になるような態度を取られる日々だった。 今思うと、相手の家族もこんな冒険者を家族の一員にして
私は16歳で妊娠、結婚、出産、離婚をした冒険者だ。 10人中8人が、 ちょっと考え直した方がいいんじゃなあい? と助言をしてくれるような人と22歳に再婚してまた離婚した変人だ。 懲りない女である。 こんな私の元に産まれてきてくれた娘は、我が道をいくマイペースなタイプだが、こちらの予想を上回る熱く激しい感情を内に秘めてる芸術家。 手先がとても器用なのでアクリル粘土でつやつやな目玉焼きを作ったり、見たものそのままの絵を書くことが得意なのでいつも娘の美術センスに驚かされ