こむよん。

好きなものは猫、チョコ、睡眠、music。

こむよん。

好きなものは猫、チョコ、睡眠、music。

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私のありあまる富たち

息 2024年、春。 誰かがSNSに投稿した動画をふと見かけた。 その動画は有名なアーティストのライブ映像だった。 きっと色々な権利に触れているよろしくない動画だと思うのだが、投稿者こだわりの画質と文字が加わっていて、 あ。とスワイプする手が止まって聴き入った。 よく聞くアーティストの、よく聞く曲だった。 トライアングルの音が心地よく、優しい雰囲気の中に時折り聞こえるギターが際立つ。そんな音たちと共に投げかけられる言葉たちは、ぎゅん!と私の心を貫通した。 そう。

    • 語りかける瞳

      私が小学3年生くらいの時に、両親が離婚した。 理由は金銭的なもの。でも、離婚をしてもママとパパに変わりないと、離婚を告げられて泣きじゃくる私に言ってきかせてくれた。 離婚後、私たち兄妹は母と暮らしていた。 月に1度くらいの頻度で家にくる父と、母の雰囲気を見ていて夫婦仲にも亀裂が入っていたことは明確だった。 私たち子供はそんな2人を見て、一緒に暮らしている母の味方につくのも明確だった。 父と会う頻度もだんだんと少なくなり 私たちの誕生日の時か、年度末のあゆみ表のタイミ

      • GOが ごー

        私の娘は一人っ子だ。 私には兄と妹がいる。 運良く兄妹がいる家庭と一人っ子の家庭を味わっている最中である。 一人っ子というと、自己中だったりマイペースだったり、親から甘やかされてわがままのようなイメージがある。 親や親戚から注がれる愛情は他に分散されることなく、一直線に向かってくるので、兄弟がいる人からはそんなイメージをもたれがちなのもわかる。 一直線に愛を受ける娘をみていて、羨ましく思うときもある。 だけど私が関わってきた一人っ子の友達はみんな、頭が良くて優しく

        • 心の洗濯は何気ない日常から

          時刻はだいたい昼の13時頃。 自転車に乗り駅に向かってる最中。 道のど真ん中で、 赤色と黒色のランドセルを背負った小学生が2人、私の方にお尻を向けてしゃがんでいた。 時間的に下校途中なんだろう。 駅に向かうには必然的にこの子たちを追い越さなければならない。 だんだん近づいていくと、2人とも足元を見ていた。 車の通らない広めの道で、左右に雑草が生えており太陽の光を浴びて成長している。 たまに草の間からスズメがぴょこぴょこと飛び出す。 そんな道の真ん中で、だ。

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        私のありあまる富たち

          『彼女たちの20代』を読み終えて

          本を読むのが好きでもなければ、嫌いでもない。 漫画や映画の字幕、雑誌の記事であったり携帯小説など、「本を読むのが好き」という強い意志を持たずして 心の赴くままに文字を言葉を、読み、触れる。 そんな私が最近見つけた「出会えてよかった!」と思えた本がある。 きっかけは、本屋さんにフラッと寄った日。 なんとなく、ピンとくる本との出会いを求めていた。 商業施設の中にある大型書店に入ったので、色々なジャンルの本や雑誌などが大量に置かれている。イコール、今の私にぴったりな本と

          『彼女たちの20代』を読み終えて

          先に教えてくれる夢

          私は小さい頃から、よく眠り、よく夢をみる。 大人になったら睡眠時間が減るよと言われたけれど、そこまで変化は感じられない。 いまだに睡眠欲はかなり強い。 そんな私の中で「結果的に予知夢だね。」に分類される夢や不思議な夢の話がいくつかあり、面白いので紹介しようと思う。 毎週、楽しみにしていたアニメがあった。 小学校から帰ってきて、宿題をすばやく終えて、そのアニメが始まるまでソファでゴロゴロしながら待つのがルーティンなくらいに楽しみだった。 そのくらい気合いが入っている

          先に教えてくれる夢

          虹も好きな景色

          小学生の夏休みはほぼ毎年、昭和感あふれる民宿「やよい」を営んでいた、やよいおばちゃんのところへバカンスに行っていた。 民宿の目の前は、海だった。 母方の親戚は多く、みんな良い人ばかり。 舞踊や芸能に強かったみたいで 親戚がひとたび集まれば、誰かが三味線で音を奏で、誰かが踊り、それを見ながら大人たちがビールを飲む。 そんな賑やか空間が、毎年わたしたちを歓迎してくれていた。 民宿のお風呂にはなぜが木が浮いてたり。 (あれは恐らく檜。) 釣れた魚を近所のおじさんがくれる

          虹も好きな景色

          好きなようにお呼びなさい

          娘からママと呼ばれるか 「なぁ、こむちゃん」と名前にちゃん付けで呼ばれている。 言葉を発せるようになった1歳頃の時は「こむよん!」と呼び捨てで呼ばれていたくらいだ。 そんな私と娘の姿をみて、周りの大人が目を飛び出して驚くので「こむちゃんにして。」と変えてもらった。 そんなに珍しいものでもないのになと今でも思う。 なぜ娘が私をそう呼ぶのか。 理由はそんな大したものではないが、 5つ歳の離れた妹に「お姉ちゃん」と呼ばれるのがむず痒くて無理だった。 なので、妹にも私の

          好きなようにお呼びなさい

          好きの八方塞がり

          両想いになり、彼氏彼女になったのに なぜ目の前の人を愛しきらずに、次の人を愛せるのだろうか。 そんな疑問を抱く事件があった。 当時、付き合っていた彼が浮気をした。 信じたくないのに、女の勘は鋭くて。 彼がよそ見をしているという事実に直結するヒントを無意識に拾ってしまう。 拾うな!無視しろ!と言い聞かせても、言うことを聞かない。 とうとう耐えることができなくなり彼に問い詰めてみるも、はぐらかされたのは最初だけで、あっけなく「ごめん。」と謝られた。 ただ、その「ごめん

          好きの八方塞がり

          祖母のお手製おはぎ

          私には超かっこいいおばあちゃんが居る。 母方の祖母で、若い頃からかなり苦労をしてきたらしく おばあちゃんは小学生に上がる頃の年齢がちょうど終戦間近だったので、警報を聞いて避難したことがあるのだと貴重な話を聞かせてくれた。 そんなおばあちゃんは、よく言う「良いとこのお嬢さん」だったので品性がところどころに感じられる。 私の母からおばちゃんのエピソードをよく聞くが、 おばあちゃんは良き母で良き妻で良き祖母である。 私が小学生の頃のおばあちゃんは、おばあちゃんなのに見た目が

          祖母のお手製おはぎ

          生物学上の成功者

          とあるクリニックの受付事務をしていた頃、私は当時の旦那家族との関わり方で悩んでいた。 "冒険者"の称号を得たばかりに、世間からレッテルを貼られるわけで。再婚となれば、相手家族からは厳しい目で見られるのは仕方がないこと。 ※冒険者の詳細は↓の記事をチェックしてみてね。 それは承知の上で再婚した。 だからこそ悩む。 うまくやれてるかもと思えば、あれ。何かしてしまったのかも?と不安になるような態度を取られる日々だった。 今思うと、相手の家族もこんな冒険者を家族の一員にして

          生物学上の成功者

          燦々、潸潸、さん

          好きな人が好きなものは、だんだんと好きになっていく。 興味がなかったことも、好きな人が興味を持っていたら私も興味を持つ。 これは一種のコミュニケーションであり、愛情表現でもある。 恋多き女ではないけれど好きな人からの影響が多い私は、自分の趣味よりも相手の趣味を優先し、気が乗らなくてもとりあえずは関わってみるタイプだった。 そんな私が誰からも影響なく、私個人の感性で好き。最高。となったものもいくつかある。 King Gnuというアーティストはご存知でしょうか? 知ら

          燦々、潸潸、さん

          ヤンキーファンキー

          「友達になってほしい。」 幼稚園くらいの歳の子か、または漫画やドラマの世界でしか流れてこないようなセリフを言われて友達になった子が1人いる。 出会いは中学1年生。 名前はみどり。 私はとりあえず、人間みな兄弟であまねく皆んなダチだと思うことがよくあるので あぁ、うん。いいよ。同じクラスやしね。 と言ったかどうか……定かではないが 沢山いるクラスメイトの中で、なぜか私に声をかけてくれた彼女の勇気に比べると、かなり軽い返事をした気がする。 やっぱりあんなセリフを言っ

          ヤンキーファンキー

          労わる気持ち

          朝10時から予約してた歯医者に行けなかった。 7時半に目が覚めたのに眠たくて、あと少しだけ眠ろうと思い目を瞑る。 …案の定10:37にふと目が覚め、大遅刻確定。 寝ぼけた頭で歯医者さんへ謝罪の電話をかけて、また予約を取り直すことを伝える始末。 歯医者さんを予約した時。 予約前日の寝る前。 当日朝7時半に目覚めた時。  あの時はちゃんと『歯医者さんへ行こう』という意思があったのに、どうして睡眠が優先されたのか。 私はこれを"怠け者だから"で終わらさない。 なぜかと

          労わる気持ち

          すきあぴ

          突然ですが 元カレ、元旦那や私に好意を寄せてくれてた方々は、なぜが恋愛ソングで私に"好き"という想いを伝えてくれた。 『明日今日よりも好きになれる』 なんてメッセージでもらった日とか、 『降り積もる思い出よりあなたを愛してる』 なんてカラオケで目を見て歌われた日とか、、 当時は恥ずかし!やめて!なんて照れ隠しも込みで嬉しいようなダサいような気持ちで受け止めてたけど、 今は懐かしい気持ちと共に、純粋すぎる!最高!とnoteの1ページに綴らせてもらうほどの素敵な好きア

          正しい私の怖さ

          今の職業は困ってる人を救うカスタマーセンターのスタッフをしている。カッコよくいうと、現場にヒーローを手配するための受付をしている。 …そう思わないと、時にはやっていけないくらい理不尽なことが多い現実。 何のカスタマーセンターなのかは伏せさせてもらうが、理不尽なお問合せの中で、ハッ!と自分を省みるような人がいた。 最初はすっごく丁寧で「こんにちは、お世話になっております。」と挨拶から始まり、必要な情報を自ら仰ってくださるお客様だった。 接客、接遇を職業としてる方なら誰も

          正しい私の怖さ