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あなたの中で何が起きているか?を理解しないとパニック障害は離れて行かない
以前だが、パニック障害の役割について少しお話をした。
パニック障害の本来の役割というのは「アラーム」であり、あなたが何かしら無理をしていたり強いストレスを抱えていると、それは鳴り響く。
詳しくは下記を参照していただきたい。
パニック障害のことを「敵」と認識し、日々闘いを挑む人も少なくない。
強烈な怖さや不安感、それにともなうパニック発作が起きるのだから、「敵」と認識するのはやむを得ないだろう。
しかし、パニック障害を「敵」と認識しむやみに闘いを挑んでも勝ち目はない。
それはパニック障害があなたよりもひとつもふたつも上手であり、あなたの中の何かが変化しないとアラームとして鳴り続けるからだ。
さて、ここからはパニック障害の役割をなんとなくでも良いので理解したものとしてお話していく。
ひとつ質問するが、あなたの中でいま、起こっていることは何だろうか?
少し質問を変えると、無理していること、見ないようにしていること、心に粘りつくストレスの要因となっているものは何だろうか?
また、それをおぼろげながらもわかっているだろうか?
人間と言うのは他人のことは良く見えるのだが、自分のこととなると意外に見えなくなる。
これは自分の顔を鏡以外で確認できないのと同じで、自分の内面というのも見えづらくわかりにくいからと言える。
日々鳴り響くパニック障害のアラームを止めたいのであれば、自分の内面に起きていることへの理解は必須であるし、それがわからないとアラームは鳴るのを止めない。
自分のなかで何が起きているのかを見つけること、それを把握すること、そしてそれを手放すことで、パニック障害はあなたから離れていく。
もし、あなたが自分に何が起きているのか?心に粘りつくものは何か?見つけていないのであれば、ひとつ良い方法があるのでお伝えしよう。
「ブレインダンプ」という手法
自分の中で起きていること、自分の中に巣くっているものを見つける手法に、
「ブレインダンプ」
というものがある。
これは、あなたの頭の中にあることをアウトプットする、頭の中にあることを書き出して視覚化する手法である。
やり方は簡単で、まずは紙やノート、メモ帳とペンを用意する。
そして、例えば「ストレスに感じていること」というようなお題を決め、紙やノートに時間を決めてつらつらと書き出していくだけだ。
時間を決めて、というのは人間の集中力には限界があり、それは長くても大体30分ほどと言われている。
ずーっと書き出し続けるのには集中力を要するし、疲れてもくるので5分でも10分でもタイマーなどで測りながらおこなうのが良いだろう。
例えば、5分書き出す→1分休憩する→5分書き出す→1分休憩する、というように何回かくり返しおこなってみるのがベストだ。
そして、書き出したものを改めて見てみると、意外な発見やわかっていなかったことなどが浮き彫りになってくるので、おすすめの方法でもある。
ブレインダンプをおこなう時のポイント
ブレインダンプをおこなうとき、いくつかポイントがあるのでそれを説明していこう。
少し注意点なども含まれるが、
・時間を測りながら適時休憩を入れながらおこなう
・ブレインダンプ中は手を止めない
・しっかり考えて書き出すのではなくふわっと浮かんだことを書き出す
・内容の意味がわからなくても気にしない
・書き出す→休憩のサイクルは3回1セットくらいが望ましい
となっている。
それほど難しいことはないが、上記にあげたポイントを意識しながらおこなってみてほしい。
また、上記のポイントで「ブレインダンプ中は手を止めない」と記載したが、途中で手を止めてしまうと解釈が入ってしまい、無意識下にあることを浮き彫りにするのが難しくなってくる。
なので、もし書き出しているときに手が止まりそうになったら絵を書いても構わないし、落書きを書いても構わない。
ようは、書き出している最中は絶対に手を止めてはいけないということだ。
また、その下に「しっかりと考えて書き出すのではなく~」という一文もある。
こちらは、頭の中でしっかりと考えながら書き出してしまうと顕在化されていること(わかっていること)だけが書き出されてしまい、無意識下にアクセスしずらくなってしまう。
頭でしっかりと考えれば考えるほどわかりきっていることだけが書き出されていくので、あまり意味を持たなくなる。
「内容の意味がわからなくても~」という一文もあるが、ブレインダンプを進めていき無意識下にアクセスされると意味がわかりにくいことをふっと書き出すことがある。
意味がわからないと結論づけせず、意味がわからないものでもふわっと浮かんだものはすべて書き出してほしい。
一見わけがわからず意味が見いだせないものでも、書き出し視覚化することで後々意味がわかってくることがあるからだ。
ブレインダンプでアウトプットすることにはすべて意味があるので、放り投げずすべてを書き出してみてほしい。
ブレインダンプに慣れてくると、あなたの無意識下で抱えていることも浮き彫りになってくる。
ふわっと浮かんだことを文字でも落書きでも書き出していくことで、思いもよらないことが見えてくることは多々ある。
自分のなかで無理していること、ガマンしていること、心の粘りついていることがわかっているのであれば、それに見切りをつけて手放していくことが必要になる。
状況や状態により抱えていることを手放すのは容易ではないかもしれないが、勇気を持って手放すことで運命自体が変わっていく。
もし、まだ見えていない、自分が苦しいのはわかっているが、それが何なのか?わかっておらず見えていない場合は、今回紹介した「ブレインダンプ」でぜひ視覚化してみてほしい。
自分の内面で起こっている思わぬことが発見できたり、霞がかかったはっきりしないものが見えてくる。
パニック障害のアラームを止めるためにも、自分の内面の視覚化を実践していただければと思う。
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