COLUMBOX

色々な事が起こり、本当にやりたかったことってなんだろうと悩んで。 そこで子供の頃からの…

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色々な事が起こり、本当にやりたかったことってなんだろうと悩んで。 そこで子供の頃からの夢であった推理小説家になりたくてnoteを始めました。 特に本格ミステリ、倒叙型ミステリ、短編、ショートショート、日常系が好き。名前は刑事コロンボが由来。 少しでも楽しんで貰えたら嬉しいです。

最近の記事

小動物達が人狼やってみた

作品紹介:ほのぼのショートショート。犬、猫、鳥、針鼠が集まって人狼(ゲーム)をやってみたお話。3500文字程度なので数分でお読みいただけます。     1 猫「人狼というゲームがあるらしい」 犬「なあに、楽しい?」 鳥「鳥仲間でやったことある。何匹かで集まってやるゲームで、人狼を当てるゲームだね」 犬「人狼ってなあに?」 猫「人に化けた狼だ」 犬「なんで化けてるの?」 猫「化けて人を食べるんだ」 針「別に化けて無くても人は食べれると思います」 鳥「そうじゃなくて、たくさん

    • 金の斧 銀の斧【ショートショート】

      作品紹介:少しだけブラックなオチのショートショート。イソップ物語「金の斧銀の斧」がモチーフです。1800字程度ですので、2~3分程度でお読みいただけます。 「お前が落としたのはこの金の斧か、それともこの銀の斧か?」  私は過去に幾度も繰り返した言葉を久しぶりに投げかけた。 「私は君を写す鏡のようなものと思ってもらっていい。君の返答次第で利益不利益どちらかがふりかかることを心得てくれ」  相手は驚愕の表情で声も出ないようだ。当たり前である。湖から突然人間が出てきたのだから。大

      • 猫と玉 ~日常系ショートミステリ~

        作品紹介:落語をモチーフに猫の主人と客の駆け引きを日常ミステリーにアレンジ。3,000文字程度のショートミステリ。5分~10分でお読みいただけます。  この喫茶店に通い始めて半年ほどになる。  味はいまいちなコーヒーと無愛想な猫数匹がうろついて看板猫を努める喫茶店「招き猫」は今日も客もまばらで閑散としている。店主が猫好きで野良猫を拾ってきては店で飼い始めるのだ。店名もそれにちなんでのことだろう。  ここの店主とは将棋仲間で何度か将棋を指しに来ており、今日も時間つぶしに来ない

        • 桃太郎殺人事件!?

          作品紹介:昔話風ミステリ。4000字弱でサクッと読めます。老人が子供たちに桃太郎の話をしているところから物語が始まります。 <本編> 「わかるかい?桃太郎を殺そうとしたのは誰だったのか?」  老人は愛嬌のある顔を綻ばせながら、物騒な言葉を呟いた。身につけた上等な身なりが更にその言葉を不自然な響きにしていた。 「おじいさん、どういうこと?桃太郎死んじゃったの?」  幼年の男の子が無邪気に老人をせっつく。 「今までの話を聞いていたのかよ。しょうがないなお前は」  その少年の兄

        小動物達が人狼やってみた

          古木警部補の日常【ショートミステリー】

          作品紹介:動物モノのほのぼの日常系ミステリー。4000字程度でサクッと読めます。面倒見も良く、人柄もいい古木警部補には大きな秘密があってーーー <本編> 誰でも良かった。とにかく全てが気に入らない。ムシャクシャしていた。 動機といってもそんなものだ。我々は所詮生き物…。動物だ。 殺すつもりはなかったが軽症で済ませる気も無かった。 目の前に無防備な背中があった。偶々、それを見かけた。それで十分だった。一気に相手の背後から距離を詰めると相手の後頭部に体ごと伸し掛かり、地面に押

          古木警部補の日常【ショートミステリー】

          脅迫する女【倒叙ミステリ短編】

          作品紹介:刑事コロンボ・古畑任三郎と同じく倒叙型推理小説。犯人と探偵役との心理戦の攻防が特徴です。犯人と一緒に追いつめられる感覚を楽しんで貰えたらと思います。どんでん返しも意識しております。20,000字程度の短編ミステリ。15分から20分程度でお読みいただけます。 <本編> ホテルの一室にて。 「お前、二重人格なんだろう?普段のお前に名探偵の能力なんか無いのさ。おかしいと思っていたんだ。お前が名探偵?無いよな、そうさ、あり得ない」  松坂は嘲笑う。腰にバスタオルを巻いた

          脅迫する女【倒叙ミステリ短編】