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カレンダーに描いた、柿の絵。 分かち合いの秋の到来

今年もそろそろ柿の季節ですね。

私が子どもだったころ、
我が家は果樹園をやっていました。

出荷していたのは
スイカやメロン、桃などでしたが、
家族のための果樹もあり、

いま残っているのは
柿、プラム、プルーン、桃、梅、
ユズ、スダチの木など。

春、夏、秋、と
ややもすると忘れてしまいがちな
季節の変化を知らせてくれ、
豊かな実りを与えてくれます。



なかでも柿には
特別な思い入れがあります。

私が生まれたときに、
父が植えてくれた記念樹でした。

妹のときはみかん、
弟のときは栗を。

柿を見るとなんとなく
親しみを感じてしまいます。

カレンダー10月

これは、アトリエにかけている
今年のカレンダーです。

自分で絵を描くタイプのもので、
昨年の今ごろ、
受け持っているカルチャー教室で

生徒さんたちと
秋の味覚を持ち寄って描きました。

私にとって、果樹は
豊かな思い出とともにあります。

甘く、豊かな果物たちは
そのまま、甘く、豊かな思い出として
家族や親戚、ご近所さんたちの
笑顔とともに。

人と人の関係性が希薄な時代ですが
かつては確かにあった、
温かなコミュニティ。

数年前、参加したワークショップで
「昔、お世話になった人を思い出し
 感謝のリストを書きましょう」
と講師から言われたとき

次から次へと名前が出てきて、
「10名ほどで良いですよ」と言われても

止まらなくて、胸がいっぱいに
なってしまったことがあります。

季節のものが実るたび
分かち合い、助け合い、
笑顔で繋がっていた、お付き合い。

家族だけでなく、近所の大人たち
みなが自分たちの成長を
見守ってくれていた時代。

そんな、古く温かな時代が
また見直される時代がくるかもしれない…

コロナ禍で、
ライフスタイルの変化を感じながら
そう直観している、今日この頃です。

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