見出し画像

百嶺百啓

こんにちは。

前回の
はじめましてのご挨拶を除けば
今回が初めての投稿になります。

改めて、僕のノートの投稿内容を
ご説明させて頂きますと、
個人で漫画家として活動する僕が
思いついた
創作やエンタメ、時には
政治やビジネスなどのアイデアの中から
自分の力では形に出来なそうなものを
共有させて頂き、
フリー素材のように
読者様にご活用いただく事を目的とした
「アイデア紹介コンテンツ」です。

ここで紹介させて頂いたアイデアは
無断で自由にご活用頂けます。
もちろん、読み物として
お楽しみ頂けたら至極ですので
浅才非学なりに頑張ります。

正直に申し上げますと
生活の足しになれば、との下心で
ノートを始めることに致しましたので
いくつかの記事を投稿させて頂いたのち
有料ノートへと徐々に移行したいと考えています。
もしお気に入り頂けましたら
末永くご縁を賜れますよう
よろしくお願いいたします。

物も知らず拙い語彙で
御見苦しい点も多々漏れ出てしまうやも
知れませんが、何卒
温かい目で見て頂けますよう
お願い致します。

前置きが長くなりましたが、今回の記事の本題に入らせて頂きます。

今回ご紹介させて頂くアイデアは
映画のアイデアです。

激しいエログロナンセンス描写のある
怪奇?妖怪?ものです。
少々過激な内容になりますので
クリエイター視点の創作物と
割り切ってお読み頂ける方でないと
不快感を抱かれてしまう恐れがあります。

タイトルは「百嶺百啓」(ひゃくれいひゃっけい)
主演は 黒木華さんと沢村一樹さん

明治時代の終わり頃
山形県の山中に建つ旅館に住み込みで働く女中 ウメ(黒木華)
は未婚の30歳で男性経験もなく
抑圧された人生を生きていた。

親族から疎まれ、友も無く
職場の人間関係だけにすがりつき
ただ生きる為だけに生きていた。

冬、雪の降る中
東京から来たという黒ずくめの男「ようすけ」(沢村一樹)
がウメが働く宿を訪れる

他の人間とは違う奇妙な雰囲気に
次第に「ようすけ」を意識するようになったウメは
ある日
雪積もる山奥で「ようすけ」に襲われてしまう

何度目かの頃、ウメはこぶし大の石を掴み
「ようすけ」を殴り、殺めてしまう。

頭からあふれ出す大量の血液と
「ようすけ」が放った雪上の精液をみたウメは何故か
我を失ったように欲情し
死して尚何故か天を衝く「ようすけ」のモノに跨り
自慰行為(死姦)に及ぶ

幾たびはてた事か
辺りは2人の様々な体液にまみれ
湯気が立ち込めている。
体力が限界を迎えたウメは
そこでようやく我に返り
恐怖と動揺を必死で押し殺して
一人宿へと逃げ帰っていく。

ここまでの内容を僕は
ある日の夢で見ました。
夢の中で入った映画館で
予告編として流れたのが
以上のシーンのダイジェストでした。
過激なシーンがバーッと流れた後
昔の映画風の引きの画で
雪が降る山を背景に筆文字で
「百嶺百啓」というタイトルがドンッとでて
映画の予告でお馴染みの方の声で
タイトルが読み上げられ
赤文字で公開日とメインの役者さんの名前が
パッパッパッと出て、今から本編
という所でしたが
予告の衝撃で目を覚ましてしまいました。
朝の4時でした。

以下は、その夢を元に
起きてから付け足した細部や
全体像などです。

先ず、目が覚めて真っ先に
「山、女性を襲う、妖怪」と検索しました。
夢で見る限り「ようすけ」に何か
妖怪的な雰囲気を感じたので
もし、そんな妖怪がいたら
アイデアとして作り込めるかもしれない
と思ったからです。

そして出てきた妖怪が
中国の妖怪「玃猿(かくえん)」です。
アカゲザルが何百年も生きて化け
人の姿で女性を襲い
自分の子供を人間の女性に生ませ
「楊(よう)」の姓を名乗り暮らす。
中国などで昔からある「猿人」伝説
(いわゆるビッグフットの中国版)も
この玃猿の事だと言われているそうです。

この妖怪が
1300年ほど生きた猿が化けるという設定の
妖怪だそうなので
おおよそ明治後期から大正前期を
舞台設定にすると仮定して
およそ1300年前の大きな出来事を
検索すると
592年 蘇我馬子 天皇殺害
という歴史的事件がヒットしたので
中国との歴史的な流れと
天皇家の持つ神秘的な空気感、
呪いや因縁を軸にして
物語を組み立ててみる事にしました。

さらに、夢の中の予告編では
ウメの生い立ち、バックボーンに
あまり触れられていないにも関わらず
時代的に見ても不自然なほどの喪女設定だったので
山村のしきたり、生まれてすぐ母が亡くなった
実は双子で妹は死んでいる、という設定をたて
だから孤立しているんだ、という必然性を担保しようと
試みました。
今よりも孤立したら生きていけない世界観の中で
人の中に暮らしつつも完全に孤立し
自分を押し殺して生きている女性が
妖怪にたぶらかされることで
封じていた心の底の欲に翻弄されていく
サイコホラー?的な作品になりそうだと思いました。

ここまで考えたところで一旦
夢で見たシーンの続きを考えてみました。

翌朝
ウメはひどい頭痛と全身の倦怠感を抱えながら
もしかしたら既に誰かにバレているかも知れないという
不安と恐怖を振り払うために
必死でいつも通りに仕事をしようとするが
朝の掃除中に倒れてしまう
普段なら宿泊客の朝食の後かたずけを
している頃だなぁ
布団に寝かされていたウメは
強烈な不安感に耐え切れず
「ようすけ」の死体を確認しに
山に入って行く。

例の場所につくと昨夜の雪の隙間に
昨日の形跡が見えるが
死体は消えている
おもむろにしゃがみこんだウメは
そこで再び自慰行為に及ぶ
刹那 背後から「ようすけ」が現れ
二人は交わり、ウメは「ようすけ」を
愛すようになる。

ここから、全体の筋と設定
テーマなどを固めていく事にしました。

検索して調べた段階では
時間経過をきっちりしすぎていて
成立しなそうな予感がしたので
この妖怪が日本に来たのはもっと前で、
既に妖怪になった後で
人の目に付かないようにひっそりと
時々子孫を増やしながら生きてきた
という事にしました。

人間のエゴによって故郷から連れて来られ
恨みを募らせて妖怪になった孤独な猿と
人として生まれ人の中で生きながらも
上手く生きることが出来ず孤立した人間。
心の中の抑圧された思いが噴き出す。

テーマはそのまま「孤独」と仮定し
キャッチコピーは仮に
「渦巻く正体は知らぬ間に溢れ出す」としました。
ダサいですが笑

大まかな流れとしては
先ほどまでのシーンが前半
日常のなかで徐々に変化し
荒んでいくウメが
「ようすけ」の正体に迫っていく
ミッドポイントで妊娠
村の中で最底辺にいたウメが
その存在を知らしめていく
クライマックスで妖怪「ようすけ」を退治し
ラストで「命は前にしか進めない」という
キーワードを含ませてオチに繋げる。
という事にして
さらにアイデアを詰めて行こうと
思ったのですが、

これ、漫画だと弱いし
アニメだと暗いし
実写映画は過激過ぎて無理だし
成立しなくね?笑 と我に返り
「んー、少なくとも俺には
形に出来ないな…」と
胸の内に眠らせておりました。

ちなみに、
こんな夢をみた理由を
自分なりに考察してみたのですが、
恐らく
漫画「岸部露伴は動かない」と
映画「来る」と
「旅館に行きたい願望」と
「今の自分から変わらなければ、という焦燥感」
などがベースになって
頭の中で混ざり合ったんだと思います。
(あと欲求不満も)

目が覚めた後のアイデア作りの際に
参考にした作品は
「マディソン郡の橋」
「八つ墓村」
「蟲師」
「火サス」の雰囲気

実は夢で見た予告編では
「ようすけ」が
ウメ以外の数人の女性と
いたしているシーンもあったのですが
これ以上話がとっちらかってしまうと
わけわかんなくなってしまいそうだと思ったので
控えました。

今回のアイデアは以上です。

冒頭に書いた通り、
ここに書いた内容は
ご自由にお使いいただいて構いません。
どんな形にしろ
お役に立てましたら幸いです。

最後まで読んで頂きまして
ありがとうございました!

追伸:
映画並みにお金をかけて
アダルトビデオとして、
歴史上最高のアダルトビデオとしてであれば
映像化できるかもしれません。なんて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?