マイペースに一段ずつ。私の子育てスタイルを確認できた旅
この冬も小旅行に出かけた。
昨年、奥伊吹(滋賀県米原市)で雪遊びをしてからというもの、娘たちに「また雪山に連れてって!」とせがまれ続けてきた。
ということで、ふたたび滋賀県へ。
1. 三つのチャレンジを組みこんで出発
今回の旅には三つのチャレンジを設定してあった。
さあさあ、いざいざ。
菩提寺パーキングエリアでお手洗い休憩、多賀サービスエリアで昼食を。
途中、長浜市余呉町の「よご子どもミュージアム」に立ち寄る。「ウッディパル余呉」内にある、児童館のようなプレイスペースだ。
木のぬくもりを感じられる玩具が多く、娘たちは目新しいものを見つけてははしゃいでいた。1時間半ほど遊び、ホテルへ。
今回のホテル選びは私が担当した。清潔で、大きすぎず落ち着いていて、食事がおいしい。すべてを満たしてくれたホテル。
2. チャレンジ達成状況
① イタリアンコース料理を堪能
娘たちを産んで以来、子連れ外食はあわただしいのが常のこと。双子なので、夫か私、どちらかが子どもを見ているあいだにもう一人が食べる……というのが難しかった。年の近いきょうだいを育てる親御さんなら同じような状況なのではないかと思う。
結婚記念日に私たち夫婦だけでフレンチのコース料理を食べたことはあっても、家族そろってなんて夢のまた夢だと思っていた。
そんななか「もう6歳なんだから大丈夫かしら」と、不安と期待をこめてのイタリアンディナーコース(娘たちは子ども用コース)。
すべてゆったりと、おしゃべりしながら楽しめた。心のなかで私が繰り出していたガッツポーズ(昭和……?)をお見せしたいくらいだ。やった!
娘たちも、供された料理をほとんど全部食べた。うーん、成長したねえ。
デザートまでのんびりと、コーヒーを味わいながらいただけちゃうなんて、夢だろうかとずっと考えていた。夢じゃなかった。
② 母娘三人だけで大浴場(女湯)を満喫
今までの旅行では、お風呂つきの部屋を選ぶか、貸し切りの家族風呂を使わせてもらうかのどちらかだった。
娘たちが騒ぐんじゃないかとか、湯上がりのケアを夫婦で分担したほうが楽なんじゃないかとか、私たちなりに考えていたからだ。けれどやっぱり、大きいお風呂にも入りたい。
今回、娘たちは私について来て、大浴場を初経験した。結果から言うと、彼女たちは親の心配をよそに、スムーズに、上手に入浴していた。もちろん、事前に言い聞かせられていたこと(体をきれいに洗う、タオルは湯船に入れない、泳がない、など)を守ったうえで。
母娘三人で、雨が降る前に露天ジャグジーまでしっかり満喫し、もう湯上がりほかほか。
素直に「楽しい!」が口をついて出た。夫は夫で、男湯でくつろいでいたよう。盛大なハイタッチをしたい気分だった。
③ はじめての2泊3日旅、成功!
2日目は「グランスノー奥伊吹(奥伊吹スキー場)」で雪遊び。ファミリー向けの「キッズパーク」が分離して設置されていて、スキーヤー、スノーボーダーに気兼ねすることなく遊べる。
昼食をはさんで3時間、遊び続けた。ソリ上でバランスを崩してしまい、雪中ダイブするのもまた一興。
雪遊びを終え、山を下りたら琵琶湖畔に戻り、ホテルにもう1泊した。
娘たちにとってははじめての2泊3日の旅程だ。これまでは1泊2日の旅しかしたことがない。家を恋しがってぐずったら困るし、親の気力と体力が保つかどうかも気がかりだった。
しかし、私たちの心配なんてなんのその。娘たちは2泊目も上機嫌で楽しんでいた。夜もぐっすり眠ってくれたので、私と夫は雪遊びの疲れを癒す時間が持てた。
3. 旅も子育ても、小さな目標を一つずつ
旅程に含んでおいた一つひとつのチャレンジは大きくなく、すべてクリアできた。新しい楽しみを手にした小旅行だった。
そういえば、私は昔から小さな目標を立て、地道に達成していくのが好きだった。華々しい成功には縁遠いけれど、自分なりにぽつぽつと歩いてきた。
私の場合、子育てもそうなのかもしれない。小さなチャレンジをマイペースに続けていって「当たり前」を築いていく。
子育ても仕事も人生も、私なりの歩調で、階段を一段ずつ上がっていけばいい。世のなかにはたくさんのスターがいらっしゃる。「あの人はすごいなあ、階段どころかあんなにも高い山に挑んでいる」と落ち込んだ日もあった。でも、私には私の進み方がある。
振り返ることで勇気も湧いてくるなんていい旅だったなあ、と思う。
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