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ファッションチェックガールズ、あらわる

とうとうこんなステージに突入した。おしゃれ好きなお子さんがいるご家庭のママさんなら共感してくださるかもしれない。

双子の娘たち(6歳)がわたしの服装チェックをするようになった。

「ママ、今日は金色で丸いピアスなんやね。お洋服にすごく合ってると思う!」
「わあ、お花がたくさん描いてあるワンピースだー、かわいい!」
「なんか……今日はいつもより変だね?」

などなど。

朝起きてわたしの装いを見ては褒めてくれたり、多少シビアな意見をくれたりする。

わたしはシンプルな色合わせにほんの少し甘いディテールを潜ませるスタイルが好きだ。

白のブラウスにテーパードパンツですっきりまとめたら、ハートのネックレスやブローチで味をつける。レースがさりげなくあしらわれたブラウスを取り入れることもある。

ときには花柄のワンピースも着る。たまの柄物は気分を高揚させてくれるから大好きだ。

わたしの日々のコーディネートを、娘たちはしっかり見ている。

「そのブラウス、よく着てるね!」なんて言われた日には、震え上がる。チェック厳しすぎるやろ、と苦笑いである。

そのくせ、娘たちは自分の洋服にはこだわりが薄い。「ピンクがいいな」「黒が着てみたい!」程度のリクエストしかせず、わたしが選んだ洋服を嫌がりもせず着る。ただし最近、お揃いを着るのは拒否する。

もう少し成長したら、ブランドものの洋服を買ってくれとおねだりするようになるのだろうか。うーん、背筋が寒くなる話だ。

おしゃれに関して、わたしが娘たちに一つだけ伝えていることがある。

「かわいい服を着ただけで素敵な人になれるわけじゃないんやで。きれいな心があってこそ、やねんよ」

たぶん娘たちにはわたしの言っていることの半分も伝わっていないだろう。でも、いいのだ。いつかそれが飲み込める日が来ると信じている。ハラオチって言うんでしょうかね。

今までわたしを「なんておしゃれでかっこいい人なんだ!」と感動させてくれた人はみな、人格的に尊敬できる人や、知性が服を着て歩いていると言っていい人ばかりだった。含蓄のある言葉や理知的な眼差しは、洗練された装いの最高のスパイス。

将来、我が家のファッションチェックガールズがわたしのコーディネートに厳しいジャッジを下すこともあるかもしれない。ほんのちょっぴり、戦々恐々としてもいる。

「その服を着こなすには、ママはもっと内面を磨かないとね」

彼女たちにそう言われる日が来たら、成長を大いに喜びながらもこっそり泣いてしまいそう。なにごとも精進あるのみですな。

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