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ちなみ
2022年1月31日 09:19
このお正月も、両親の郷里に帰れぬまま終わってしまった。山と川に囲まれた、のどかで美しい城下町。幼い頃、私は年末になるとそこに帰って父方の祖父母と過ごしていた。だから、冬休みにはよく祖父のことを思い出す。私の祖父は、明治の生まれだった。元警官という経歴のせいか、堅物で、ガチガチに保守的だった祖父は、子どもに接するのに迷信を多用した。祖父が口にした数々の迷信のなかでも、「茶碗にごはん粒を残した