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引き立て合う。際立たせ合う。

白の美しさ。

書は
モノクロームの世界。

余白の美しさを知らずして
良し悪しは
語れない。

お稽古場でも
書いたものを
選ぶために(一作品を書いた枚数分)
個人が書いた一枚一枚を
皆で見比べる。
(観る目を養う勉強にもなる)

みんなでひとりの人の作品を
品評する感じ。

これもいいが
こっちがいい
さっきのよりいい…とか。

造形や線質ももちろんだけれども
空間の処理についても
大事な要素の一つだ。

師匠が言う。
「白が綺麗なのはこっちよね」

書かれた文字そのものによって
余白の部分も際立って
美しい作品…

白が文字を浮き上がらせ
墨の黒が白を際立たせる。

わたしは
まず
この「余白」という
言葉自体が好きだ。

そう言えば
大学時代に
お勉強のよく出来る友達に
ノートを見せてもらうことがあった。

ひとつの授業分か終わり
次のページに移るまでの空間に

「余白の美」

と書かれていた。

その時は分からなかったけど
頭がイイというか

センスもイイなぁと
今なら確実にそう思う。

『感じる書』アーティスト 石川呼穹

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