本当の性別

自分のことを、すごく男っぽいと思っていた。

そんな自分が、コンプレックスだった。

ある、物語を読んだ。

外国の島に流れついた男の子が、
現地の女性に、木の実を食べさせられる。

男の子は女の子になって、
現地の女性も、木の実を食べて男の人になり、
二人は結婚する。

その島では、愛しあう人たちは
必ず木の実を食べて、性別を入れ替えてから
結婚するのだというお話。

男の子は、最初はいつも悩んでて、
不安そうだったけど、

女の子になってからは、
男の人になったパートナーから愛されて、
とても幸せそうだった。

本当は、女の子だったからだよね。
男の子としての生き方が、不自然だったんだよね。

まじめに生きている人ほど、
性別って、入れ替わってしまうのかもしれない。

女性は自分の、女性の部分を否定して。
男性は自分の、男性の部分を否定して。

社会の中で、人を傷つけないように、
そして、自分が壊れないように、
本当の性別は、守られていくのだと思う。

でも、いつかは元に戻っていく。

本来の性別で生きることは、
本当の自分で生きることだから。

恋愛や、結婚をするのも
本来の性別で生きていくためにある。

女性らしく、という次元じゃなく
本当の自分らしく、生きていくために。

性は、
誰も傷つけたりしない。

本当の自分じゃない生き方は、
全て終わっていくんだよ。

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