メンタルが不安定なのは性格のせい?➀~イライラ、落ち込み~
こじか漢方には、メンタルの不調のご相談がたくさんあります。
うつ的症状、イライラ、落ち込み、やる気が出ない、リラックスできない。
(明らかに西洋医学的対処が必要な方は、病院のご受診を先にお願いしています。)
これらの方には、漢方薬の他、環境(家族、仕事、人間関係)での気がかりなことや、ストレスになっているものがないか、過去の出来事を今に引きずっていないかなど、無理のない範囲でお話を聞かせていただいています。
そこで感じる傾向に、ご自分を責める方が多いことがあります。
「私が弱いせいでみんなと同じようにできないんだ」
「イライラするのは私の性格が悪いんだ」
「みんな我慢して頑張っているのに私にはできない」
「こんな私に生きている価値なんてない」
実際本当にそうなのでしょうか?
性格やその方のせいなのでしょうか?
東洋医学は、気血水、五臓、寒熱など様々な観点でのバランスを見ますが、メンタルのご症状は、単なるそれらのバランス失調が多いようです。
例えば、産後のママの不安や落ち込みなどは、血の不足が原因となっていて、血を補うとたちまち治ってしまうことが珍しくありません。
その他のご症状も、体の負担に目をつぶり頑張った結果、バランスが崩れてしまっただけかも。
心と体は繋がっていると知ってはいたけれど、体験してやっと腑に落ちたという方もおられるくらい、体の状態とのつながりを軽く見られている方が多いように感じます。
メンタルが揺らぐとき、それは性格ではなく、単に体のバランスが崩れているのかも。
ご自分を責めるよりまず、バランスが崩れるまで頑張ったご自分の体に優しくして、気血水を整えてあげてください。