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願いをまっすぐに放つ

今年も6月に京都で中国茶が集まる一大イベントと言える吉田山大茶会が開催される。吉田神社の境内に40軒近くのブースが並び、約300種類のお茶が集うという。
お茶好きにはたまらない催しだ。

憧れを抱いてから早3年。
コロナや子育てを理由に、行きたいけれど「今は行けない」と決めつけ、自分に体験させてあげることを放棄していた。
というわけで、私はまだ憧れの地には足を運んだことがない。

京都吉田山大茶会には、お茶の魅力に開眼したきっかけとなった、宮崎茶房さんのお店が出店される。
宮崎茶房さんのブースでお茶席を開催されるのは、SNSで人気を集めている中国茶の教室〈chanowa〉を主宰している出野尚子さんだ。
尚子さんがセレクトしたお茶を届けてくれる通信稽古は体験済だが、まだ直接お目にかかる機会はなく、憧れ続けている。
その井野尚子さんのお茶席で振る舞われるお菓子は、私が宮崎に住んでいたころにお世話になった「節季食旅」の篠原有紀子先生の作られるお菓子だという。この篠原有紀子先生がまた素晴らしい感性の方なのだ。

私の心を日々癒やしてくれているお茶やお菓子の世界の方々が、一堂に会する機会があるなんて。なんという巡り合わせ。

”わたし”が行きたい場所に”わたし”を連れて行ってあげたい。
体験させてあげたい。

行きたい気持ちがむくむくと湧いて、10秒後には宿と足の予約を手配。
今回は躊躇せずに感情の赴くまま動いてみた。
出野尚子さんのお茶席は大人気のため、当選するかどうかは未知数だったが、落選したとしても京都へ行くことだけは決めて申し込んだ。

結果、当選。思いが届いたか。

6月3日京都へ。

今その瞬間に感情が動いたものに対して正直に従うことは、時として難しいときもある。
子どもが小さいと、自分がやりたいことを後回しにしてしまうことが多い。
でも、わたしの願いを叶えてあげられるのは”わたし”だったりもする。
わたしの願いをまっすぐに放つと、清々しいものだと改めて実感した。

自分の気持ちを大切にして尊重してあげることが、意外と難しい人もいるのではないかと思う。私自身もまだまだ難しく、日々お稽古をしているような気持ちで生きている。

ここでは、”わたし”を大切にするための私自身の日々の奮闘を残していけたらと思う。
今日も小さな一歩から。


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