見出し画像

スプラトゥーン2の勝敗予測コンペにチームで参加し、メダル獲得した経験から学んだこと

#データ分析 #AI #組織 #コンペ #未経験からデータサイエンティスト #スプラトゥーン2 #Python #probspace

0.概要

コグラフチームで予測コンペに参加してみた経験について共有します。
<媒体>https://prob.space/
<題材>https://prob.space/competitions/game_winner
<内容>
ざっくり言うと、4×4名の対戦ゲームで、どちらのチームが勝つか予測しよう!というものです。使用武器の名前、ユーザーのレベル、戦闘ステージの名前などのデータを使用し、これをもとに予測します。

今回は、普段別々のプロジェクトに従事している我々が、チームで何か1つのことに取り組んでみたいよね?また、それぞれが持つノウハウを共有したいよねー。ということで、コンペに取り組んでみることにしました!

1.やったこと

(1)スケジューリング
コンペ終了日から逆算して、いつまでに何をするか、おおよその予定を決めた。

(2)仮説のアイディア出し
メンバーがコンペ概要・データの確認・データの傾向を掴んだところで、話し合いを行った。
どんな部分に特徴がありそう?目的変数に影響がありそうなのは?ゲームユーザーとしては何が気になる?

<実際の意見>
・ブキの組み合わせによって勝敗が影響されると思う
…〇じゃあ「組み合わせ」って具体的にどう特徴量を作る?
・「長射程」ばかり集まると不利な気が
…〇「射程」を特徴量にしてみる?
・適切なタイミングで必殺技を発動すると、勝ちやすいかも
…△使えるデータがない、対戦「前」には分からない((+_+))

(3)仮説の検証
話し合いをもとに、それぞれで再度特徴量を作成して取り組んだ。

(4)結果
銅メダル獲得!!

2.感想

<苦労したこと>
まずは、時間的なやりくりです。冒頭にあった通り、普段の我々は各プロジェクト先の業務を行っているため、この「コンペ参加プロジェクト」は純粋に1つプロジェクトが増えたような形になります。最初にスケジュールを決めたものの、終業後もしくは休日を使って行うのは、なかなか精神的にも体力的にもキツい…。今思えば、もっとお互いを頼って役割分担していたら、チームの中で負荷の分散ができていたかもしれません。

また、当初の狙いだった「ノウハウの共有」についても今一歩でした。コンペという内容上、他のチームの人には情報を漏らせませんし、締め切りという時間的な制約がある中、スコアを出さなければなりません。自分のことで精いっぱいなので、人のコードを確認してふむふむしている時間は、それほど取れませんでした。

<成功したこと>
(2)で行った「仮説のアイディア出し」が有効でした。
このゲームに詳しい人とそうでない人がいる中、アイディアを持ち寄ることで、データの切り口の勘所が共有できました。これが業務であれば「ドメイン知識」などと呼んで、PMが教えてくれたりしますが、今回の場合は実際にゲームを行ったことのあるメンバーがリードしてくれました。やはりYouTubeゲーム実況動画だけでは分からない部分がありますね。

また、今回のデータは特徴がはっきりせず、後々行き詰る場面が見られました。有名なTitanicの生存予測を例にとると、「女性である」という特徴を持つ人は、「生存する」割合が高いので、特徴として捉えやすいです。一方、今回「○○のブキを使っている」などという安易な特徴は、勝敗にハッキリとした影響を与えていませんでした。どういう特徴量に変換したらいいのか悩み、手が止まってしまうこともありましたが、(2)の時の話し合いの内容を書き留めておいたことで、新たな突破口を生み出せました。

3.今後について

今回の経験を活かし、また取り組みたいと思っています!!1回目より2回目の方がスムーズに取り組めるはず。そして、ちょっと面白さが分かってきたはず。またご報告できるタイミングで記事にしたいと思います。
チームでコンペに参加しようかな~と思っている読者の皆様、我々の今回の経験より、以下の点を参考にしてみてください。

・あらかじめ、誰がどのくらいの時間をかけるか(かけられるか)を想定しておく
・想定に合わせて、それぞれの作業内容を分担しスケジュールを決める
・データ俯瞰が終わったら、チーム内で仮説を出し合う
・話し合いの内容は、きちんと書き留めておく
・コンペ終了間際はバタバタするので、提出は計画的に

予測に関する専門的なお話は、別の記事にて書くつもりです。お楽しみに!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?