人事異動があると、いつもライオンの子殺しを思い浮かべてしまう
春は、別れと出会いの季節。
そして会社では人事異動の季節だ。
今年は人事異動は(少なくとも自分自身は)関係ないだろう、それよりも同じチームのスタッフが異動してしまったら、それこそ私のとこの部署はえらいことになってしまうな、などと心配をしていたのだけれど、なんとなんと、薮からボーというか、青天の霹靂というか、人事異動で私の名前が呼ばれてしまったのだ。
突然降って来た矢に、私の頭はいっぱいいっぱいになり、気持ちもそわそわしっぱなしで、大阪弁?で言ってみれば「わや」な状態に陥ってしまった。
そんな中で、コロナワクチンの3回目をしたものだから、その副反応で高熱が出てダウン。
何でこんな時にワクチンの予約入れてもうたんや!? 引継作業、早くせなアカンのにできへんやないかーい!
と後悔してももう仕方ない。これが私なんだよな、とあきらめるしかないのですよ。
話は変わるが、ライオンの子殺し、というものがある。
ライオンは、一頭のオスを頂点に群れを作って暮らしている。しかし、ある時、その群に外からオスが道場破りにやってくると、群のリーダーであるオスと道場破りのオスとが戦うのだ。そして、外からやってきたオスが勝利すると、そこで政権交代が起こる。元のオスは群れを追われ、後から来たオスがその群のリーダーにおさまるのだ。
話はここからなのだが、新たにリーダーとなったオスは、その群に残っている前のオスの子どもを全て殺してしまう。
そして、その仔ライオンの母親であるメスの方は、その行為に怒るでも畏れるでもなく、平然と受け入れ、その後、新たなオスに対してすり寄って行くのだという。
それが、生き残るためのライオンの本能なのだろう。
ライオンの社会と人間の社会はもちろん違う。
だけれど、リーダーが新しくなれば、当然良くも悪しくも、気持ちはどうであれ、その下の社員はそのリーダーについて行かなくてはならなくなる。
ライオンの群れとは本質的にはまるで違うのだけれど、なんとなく職場の構図というものがライオンのそれと似ているような、そんな気がして、人事異動のたびに思い浮かべてしまうのだ。
読んでいただいて、とてもうれしいです!