見出し画像

殺風景な寒い部屋で小さく息をもらす

 師走にはいり2023年、令和5年もあと残り僅かになった。

 最近しばしば胸に去来するのは、(実際まだそんなことを考えるのははやいかもしれないが)あと何回桜が見られるのかなとか、スイカに塩をかけて「ああ美味しいなぁ」という感覚をあとどれくらい得られるのか、などという侘しい感慨である。

 花見なんてものはそう毎年やるものではなし、そう思うとちゃんと桜をみる機会なんてこれまでも数えるほどしかなかったんだし、ああ本当に人生の中で桜をしっかり見る機会というのは本当に少ないものなのだな、などととても心惜しく思ったりするのだ。
 若い頃には時間なんて無限にあるような幻想に浸っているけれど、物事にはどれも限りというものがあるものなのだ。

 会いたい人に会える機会も、果たして後どれくらいあるのだろう。

 年賀状の文言に、「今年こそは会いたいね」などと決まり文句のように書きながらもう10年以上会っていない友もいる。

 年の瀬の師走になると、いろんなことを考えてしまう。

 今年の日記帳も残りわずかになった。冬の自室にこもりながら日記帳を開き、右手で掴むページの薄さに、また一年が過ぎていくのだな、と後悔ともなんともつかない思いとともに小さく息がもれる。


 今年から、5年日記というものを使っている。なので、来年はまた同じ日記帳を振り出しに戻し、前の年の自分を振り返りながら、過去の自分の影を追うように新たな一年を書き始めることになるのだ。

 来年の自分は今年の自分をどのように眺めるのだろう。それについては少し興味があったりするのだ。

 何はともあれ、一年一年を、そして一時一時を、大事にそして先につなげていくように過ごしていきたいものだ。




読んでいただいて、とてもうれしいです!