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少し欲張れ

 血糖値を下げるためのインスリンが分泌されない、インスリンの効きが悪いなどのことで血糖値が上がりっぱなしになる糖尿病。放っておくと、眼が見えなくなる、腎臓が機能しなくなる、手先指先が壊死するなど、とても大変なことになります。

それを回避するために必要なことは、一に食事の管理、二に運動、三に薬物の使用。

当然、食事の管理や適切な運動をやらずに、服薬だけの治療というのはありません。これは鍼灸や光線療法も同じです。

薬には副作用もあり、飲まなくていいなら、飲むべきものではありません。しかし、副作用があったとしても、飲まざるを得ない場合はしょうがない、
飲むしかない、ということになります。

血糖値が基準値内であれば健康かといえば、それだけでは健康とは言えません。血糖値は基準値内でも、頭痛持ちかもしれない、慢性腰痛があるかもしれない、アレルギー疾患があるかもしれない、うつ病かもしれない。

血糖値を下げる薬は血糖値を下げるだけです。血糖値を下げつつ、腰痛も改善するとか、血糖値を下げつつ、うつ病も治るとか、そのようなことはあまり(ほとんど)期待できません。

一方、食事の管理、適度な運動、鍼灸治療、光線治療は、血糖値に対してだけでなく、複数の症状が治まる可能性があります。これは、命の大本に働きかけるからです。

読んでくれてありがとうございます。

「来たときよりもきれいにして帰る」。これは山小屋を利用する登山家同士の暗黙の了解だそうです。

これだったら、どんどんきれいになります。

治療や養生によって、「病気になる前よりも、健康になった」という人がいます。欲張り過ぎはいけませんが、健康を取り戻すということに関しては、少々欲張りに取り組んでもいいと思います。


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