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【一人旅】埼玉県民が初めて秩父に行ってきた旅日記(長文)

毎年秋に誕生日旅行も兼ねて一人旅しているのだけど、今回は埼玉に住んでいるのに行ったことが無かったので秩父方面へ。

今回のメインは三峯神社

三峰神社に行きたかったのはかなーーーりスピリチュアル的な話にはなるんだけど、好きな人は聞いてくれ。ちなみに私は霊感などなど見えるも感じるも一切無い。あと結構長いから興味ある部分だけ読んでくれ。

きっかけと理由

今回は1泊2日のまったりプラン。

埼玉に住んでるならと日帰りでいいと思っていたのだが、ホテルの朝食バイキングが好きなのと(あとテレビ千鳥の『一周だけバイキング』が大好きすぎて影響された)ちょうどホテルがセールの時期だったので泊まりで。


行きたかった理由は大きく3つ、きっかけは1つ。

1つ、埼玉県に住んでいるのに秩父方面には行ったことなかったから。

元々3年ぐらい前に母と秩父に行く約束してたけど、大型台風の影響でリスケしてからずるずる長引いてしまい、先に娘の私が一人旅をしてきた次第。あと来月からまた転職するので、今月が最後の平日休みになるため空いている平日に行きたかった。


2つ、単純に自然に触れたかった


3つ、「鬼滅の刃」の聖地でもあるから。

炭治郎と禰豆子の出身が秩父の雲取山という設定なのだが、この雲取山は三峯神社のある山の隣に位置する。しかもここには実際に炭焼き職人がいたらしい。

秩父エリアだけでも炭治郎が修行で切ったかのような大岩があったり、週末にはSL(無限列車)が走ってたりと鬼滅に関連するスポットが多いので、実際に鬼滅の世界観を感じ取りたいと思った。

三峯神社に行くきっかけは夢に出てきたから。

ある日、新緑の森のなかに立派な拝殿があり、両サイドにある2本の真っ直ぐな御神木を見上げていた、という内容の夢を見た。

夢は見る方な上によく覚えているのだけど、気になって調べてみたら夢で見た映像の配置に近かったのが三峯神社、後から分かったのだが新緑の雰囲気が近かったのは同じく秩父の宝登山神社の奥宮だったのだ。

この夢を見なかったら秩父には行ってなかったかもしれない、

三峯神社

自宅から電車で約2時間、西武秩父駅から三峯神社までバスで約1時間と少し。乗り継ぎ合わせて片道4時間と思ったより長旅。

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4匹もいた。家族かな?

到着早々4匹の鹿がお出迎え。瞳がつぶらで可愛い。人馴れしているのか逃げる様子はない。距離1mぐらいは近づいて平気だと思う。

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三峯神社本殿。

夢で見た景色に近い!そうそう、夢でこんな立派な御神木を見上げていた。

着いた途端に濃霧から小雨になり、より一層神秘的な雰囲気になった。炭治郎が織り成す水の呼吸「干天の慈雨」はこんな感じなのだろうと思うぐらい、優しくて心地良い雨だった。

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装飾が鮮やかで豪美。

人気なのか絶え間なくご祈祷が行われ、太鼓がバンバン鳴り響く。

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少し奥まったところに行くと「御仮屋」と呼ばれる狼を祀っている神社がある。三峯神社は狼が守護神なので、境内は狛犬ではなく全て狼が見張り、お出迎えする。

本場の奥宮は本殿から1時間以上もかかる上に登山コース。しかも私は元バスケ部とは思えないほど体力が無いので最初から断念していた。

そんな根性なしのために本殿から近いところに分社を作って頂いている、というありがたい話である。

大皿にてんこ盛りのお赤飯が3皿分お供えしてあった。「何かめでたい事でもあるのかしら?」と思い調べたら、毎月小豆飯をお供えするとのことで、これがセオリーだそう。

ここの神社でも霧。トップ画像にしたこの写真は、今回の秩父旅行で一番気に入ってる。

先日「絶滅したはずのニホンオオカミは秩父に生存しているかもしれない」と言うテレビの特集をやっていたことを知った。狼が狼を守ってくれているといいな、とロマンティックなことを思う。

三峯神社のお守り、爆発的にイケてないですか???普段お守りとか買わないんだけどデザインに一目惚れして購入。渋くて最高!家に飾る!


本殿の右にはたくさんの神様。ピンときた春日神社にお参り。見た目は同じ背格好なのにどうして惹かれたんだろう。

日本武尊の銅像

不思議な体験といえば不思議な体験をした。

スピリチュアル的な話にはなるが、同じ体験をした人や、そういう世界に詳しい人に読んでいただいているなら、詳細を知りたいのでガッツリ書かせてもらう。

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三峯神社に入る前にある日本武尊の銅像。この銅像は5mを超え、階段を30段上がったところにある。

階段を登り切り、数歩歩いて気がついたのだが、まるでノイズキャンセルのように雑音や喧騒が無くなり、山全体の清々しさとは全く別の無重力空間に入ったようだった。

この世でない者に対する感覚が鈍感な身でも、明らかに空気が変わったのは分かった。木々が揺れる音すら聞こえてこない。無音に近いがシャッター音、会話、小鳥の囀り、虫の鳴き声ははっきり聴こえる。でも響かない。そもそも無風だった気がする。

「勘違いでは?」と思い行きと帰りの2回寄ったが、三峯神社の神秘的な雰囲気より少し明るい感じがし、やはり明らかにここだけ違った。

しかしお賽銭箱などはなく、本当にただ銅像が置いてあるだけ。周りには銅像を建てた理由や三峯神社に関した偉人の石碑があるのみ。


気になって帰り道に調べてみたものの、出典が公式サイトのコピペばかりな上に、この銅像に言及しているサイトはほとんど見つからなかった。

でもやはり私はオタク、一度気になったらとことん調べたいので「公式に載っていない逸話やそういった能力を持っている方は何か知っているのでは?」と思い、次の日の朝、偶然SNSで見つけた方に連絡を取ってみた。


「些細な事でも何か知っていればいい」ぐらいに思っていたが、わざわざ電話をかけてくれた。

その方は気怠げでいきなりタメ口だし正直いい印象ではなかったが、その人の話によると「三峯神社と奥宮にはパワーがあるが、自分はあのエリアには何も感じない」とのことだった。

なーんだ、私の勘違いか。でも2回行って2回とも同じように感じたのだから何かしらのエピソードぐらいあるのでは?と思っていたところ、「ちょっと霊視しますね」と突然霊視が始まった。

れ、霊視...?と困惑。ここまでして頂かなくても、と思っていたが返答はすぐだった。

「前世ヤマトタケルと深い繋がりがありますね」

え?

再三は確認した。

「うん、前世か前前前前世かは分からないけど、何かしらで深く繋がっている。おそらくそれが理由」

?????????????

私前世神様なの???????????よくふざけて「I am God★」とか言ってたけどマジなの?????今後このジョーク使えないじゃん??????

「後、あなた幽霊憑いてる」

え???????憑いてるんですか???????凄いしれっと言うじゃん???????????いつから????????


「うん、幽霊は憑いてますね。多分貴方が前世ヤマトタケルと深い繋がりがあって、それにビビった幽霊が怖がって領域に入れなかったから、ノイズキャンセルのように感じたのかもしれない」


領域展開されてたの?????リアル五条悟じゃん????????


「こんなの嘘だべー!電話だけでそんなの分かるわけないべー!」

と、言いたいところではある。

だが今回、私が何ともいえない珍妙な空気を体験をして、何かしらのエピソードやパワーが無いかを確認したくて連絡をしている訳なので、信じざるを得ないのだ。

「霊が憑いてるけどお祓いしますか?」と言われたが、私は「夜中起こさなきゃ憑いてていいよマインド」なので一旦保留している。悪い方向へ行くようであればお祓いを検討しようと思っている。


正直今でも半信半疑だが、神社の創建理由や日本史、他にも抹茶から着物まで日本の文化に惹かれる節があるので、もしかすると日本の文化が好きな理由が彼が原点だとすると、かなり納得が行くので信じようと思う。

宝登山神社

三峯神社参拝後は温泉入って一人ホテルで晩酌してただけのつまらん独身女の生体を晒すだけなので割愛。

2日目、朝食バイキングで久しぶりに野菜という野菜を取り、長瀞へ。

元々行く予定では無かったのだが、その日の朝自分が日本武尊と繋がりがあると知ったので急遽長瀞へ。突発的な行動変更も一人旅の良さである。

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鳥居は白にゴールドと私の大好きな配色。イカしてる。
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両サイドに彫刻の解説文によると三国志をメインにしているらしい。どうも自分の感覚にしっくりこない理由が分かった。彫刻もインスピレーションも素敵なのだが、海外の文化はなんだか耳にするする入ってこないのだ。

せっかくなのでロープウェイに乗って奥宮へ。

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あれ?そうそう!夢で見た色、こんな緑だった!

どうやら夢の中で三峯神社と宝登山神社が混在していたようだ。全然行く予定が無かったが来てよかった。空気が気持ちいいし、見晴らしも良く絶景。

ネット社会で良かった、画像検索ですぐ見つけられるもんね。

ロープウェイで元の位置に戻り、何となく気になったのでお隣の宝玉稲荷神社へ。同じ境内なのに冷蔵庫から冷気が漏れるかのように空気が桁違いに威厳。

お社の左手に階段らしきものが見えたので裏に回ると更に狐?狼?さんが。ここのボスかしら?階段は数段しかなかったけど、元々何か建物があったのかな。

聖神社

続いて電車に乗り金運アップと言われる聖神社へ。

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運が良ければ猫の福ちゃんに会えるらしいよ。私は会えませんでした。。。

参拝客はちらほら。お酒奢ってくれる気前のいい居酒屋の常連おじさんみたいな雰囲気で凄く良かった。

秩父神社

最後に秩父神社へ。


正面はまさかの改修工事中。。。泣 横の装飾は見れます。ちょうど職人さんがせっせと色を付けてた。凄いよね、選ばれし者しか手を加えられないもの。頑張れ〜!

傍に神社。

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ヒノカミ神楽だ!こんなところに日の呼吸の原点が(?)

初めて聞いた神社だったので、後から調べてたら災いの神様らしい。災いの神様とは…?しっかりお祀りすれば厄除けの神様とのこと。

お賽銭入れて手を合わせた後、ボトッと音を立てて木の実が落ちてきた。びっくりした!と声出してしまった。そう言えば、神社で木の実や葉っぱが落ちてくると歓迎のサインとか。嬉しいですね。あまり参拝する人いなかったのかしら。

読んでいただいた通りガッツリ鬼滅聖地巡りでは無いものの、ちょいちょい鬼滅を連想させる神様やエピソードに出くわす。

吾峠先生、福岡のご出身と言われているけど旅行で一度来ただけとは思えないほど情報量が濃く随分と秩父に詳しい。取材力?それとも偶然?

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学生の時に知りたい神様でした(数学赤点だった)

菅原道真は全国でも祀られてる学問の神様。

「呪術廻戦」では五条悟と乙骨憂太の先祖として登場。

怨霊となったのは、彼が秀才で出世街道まっしぐらだったが、周りの貴族が彼の能力に嫉妬し勝手に左遷。死後は雷神となり、恨みを晴らすように当事者を雷を落として殺したそうな。

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うひょー!令和の2大ヒット漫画「鬼滅の刃」と「呪術廻戦」が並んでる!とウキウキの私。

パーツを集めればそれぞれのルーツがもっと繋がると思うのでバンバン調べたいですね。

三峯神社で引いたおみくじが当たっていた話


三峯神社で引いたおみくじの旅行の部分に「予期せぬ素敵な出会いあり」とあった。

行きたいところは一通り巡り、珈琲屋でも寄って帰ろうと思い、秩父の大通り沿いを歩いていた。

道中、曇天なのに太陽の周りだけ青空で面白いなと思い写真を撮っていた。
すると、後ろから若い女性に「何を撮っているんですか?」と声をかけられた。

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これこれ!神秘的じゃない?

話を聞くと、私と全く同じ珈琲屋を目指していたのだ。

だが、この日はまさかの閉店。

旅先でこういうのはよくあることだし仕方ないと思っていたら「他に気になってるコーヒー屋さんがあるんですけど、良かったら一緒にどうですか?」と誘ってくれたのだ。

もちろんOK!

その方は地元の方みたいで、この日はオフでコーヒー巡りをしており、開拓中とのことだった。私も喫茶店開拓が好きなので、誰かの冒険に付き添うのは大好きだ。

私に声をかけてくれたのは「服が素敵だったから」とのことだった。この日は秋の肌寒気温だったのでお気に入りの和モードスタイルだったが、褒められて恥ずかし嬉しき。

目的地に到着し、彼女はアイスコーヒーを、私はホットのウィンナーコーヒーを注文。1時間ばかりお話しした後、私は秩父を後にした。

「そういえばおみくじの通りだな」と思いながらお話をしていた。一瞬だったが、とてもいい出会いだった。

言葉を生む秩父

秩父に行って強く痛感したのは「言葉が生まれた場所」なのかもしれないということ、同時に「言葉を体感出来た」ということ。

三峯神社の参拝中に小雨が降ったのだが、この雨がまさに「しとしと雨が降る」という表現がぴったりどころか、この三峯の山の雨から「しとしと」と言う言葉が生まれたのではないかと思ったぐらいに生命力を感じた。

旅の最後に声をかけてくれた女性は「旅は道連れ」を思った。

落ち着きのない私と対照的にとても穏やかで素敵な方で、その方は体調が不安定で手術を受けたり病気をされてて大変そうだったが、彼女に幸があって欲しいと願う。


神秘的な体験も素敵な出会いもした。

秩父は奥深く、また行きたいと強く思えたので、次は当初行く予定だった母と行こうと思う。


おまけ

名物のわらじカツ丼。一見ボリューミーだけど、薄いので女性の私でもペロリ。味付けが美味しい。パワーフードなんだってよ。

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