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深夜に目が覚めたら|HPが1だった話

こんにちは。こーひーまめ子です。

今回は、わたしが一人暮らしをしていた頃の
夏の体験について語りたいと思います。

ある意味、ホラーより怖い。
老若男女、誰にでも起こりうる出来事です。


一人暮らしを始めた理由

今とは違う仕事をしていた頃、悩みがありました。

このままで良いのだろうか──。
20代後半にさしかかり、
一人暮らしの経験無し、自立をしないまま加速するように30代へと突入するであろう未来に、多大な恐怖と焦りを感じていました。

親がいつまで健康でいてくれるかも分からない。
毎月4万円を家に入れていたものの、
・不動産契約
・引越し手続き
・電気ガス水道代…
諸々を一人で手続きして、支払いをしたことは人生で一度も無い状態でした。

新しい職場で仕事を覚えて、「これなら大丈夫そう」と自分の中で思えた頃、職場近くの物件を不動産に行って内覧し、賃貸の初期費用や一人暮らしの家電の相場などを調べました。全部自力でやりたかったけれど、保証人契約だけはどうにもならず、親の名を借りました。

憧れの一人暮らしというよりも、一人暮らしを通して「一人で生きていくチカラを養いたい。実家を出なければ一生このままで変わらない、変われない。」という気持ちで必死でした。

貯金はしてきたので初期費用は問題無し。
ただ、それまでの貯金額に戻したい気持ちがあったこともヨイショして、実生活で使えるお金はあまり無かったです。
わりと金欠カツカツの日々を送っておりました。


一人暮らしの賃貸物件

一人暮らしは玄関ドアを開けるとすぐ冷蔵庫。
洗濯機置き場も兼ねる1.5畳ほどのキッチン、
奥に5.5畳の部屋でした。

家賃4万円ちょっと。
洗濯機は3キロタイプしか置けず。
部屋に入るまでの導線の狭さゆえの困難も多々あり…。
ざっくり言うと大柄な男の人なら発狂しそうな狭さです(笑)

物件の真横には、住宅街に面して川が流れていたため、夏場でも窓を少し開けていると、時たま心地よい冷風が入ってくる物件でした。


アンペア数の落とし穴

一人暮らしも、ようやくリズムが掴めてきた頃、ソレは起きました。

なにせこの賃貸、20A(アンペア)なんです。
20Aというと、体感で表すと
・エアコン
・洗濯機
・トースター
・電子レンジ
で、バチンッッッ

うわ、真っ暗。
電気が落ちます。
もし次に賃貸物件を探すなら、30Aの物件にしよう、そうしようと心に決めたまめ子でした。


時、すでに遅し。

当時の夏は、最高気温が31℃くらい。
今からすると大した事ないと思われるかもしれませんが、身体が慣れず、うだるような暑さだった記憶があります。

室内はたまに涼しい風も入るし、電気代もかかるし、冷房は就寝1時間後にタイマーで切れるように設定していました。

そうして爆睡……( ˘ω˘ )

していた…( ˘ω˘ )

ら…( ˘ω˘ )


突如心臓がドクンッ

として目が覚めました。

身体を動かそうとすると
手先が震え、全身に力がまるで入りません。
ベッドからいつも通りに起き上がることが出来ず、
なかばズリ落ちるように床に手をつきました。

なんだこれ?
なんかヤバくないか?
貞子かな?

わたしが貞子か。※違う
心臓やばくね?
加えて、今にも干からびそうな喉の渇き
今なら死にゆく虫の気持ちが分かる気がします。

分かった。

これが世に言う『 夜間熱中症 』ってやつか!!!


目覚めた瞬間に、ゴングがカーンと鳴り響き、『水を求めに這って玄関前の冷蔵庫まで向かうチャレンジ!』に、強制ログイン参加させられている感じです。
このフィールドに入った者のッ
初期HPは1となるッ!!

体力の残量、少なっっ!!

そんな挑戦はお望みじゃねえ!!!
でも唐突に、嫌でも始まります。

さぁファイッッ!

「…!!

…!!?」

身体を起こすことがままならず、四つん這いでハイハイ一歩目。
早くも初手で凄まじい呼吸の乱れが起きました。

インフルエンザの咳でも味わったことのないような息苦しさ。

胸骨や背中に空気が入っていかない感覚。
吾輩の肺よ、どこいった?
たった一呼吸するだけで、肩から上半身がゼェゼェと激しく揺れます。
こんな呼吸は人生で一度もしたことがありません。
今までどうやって息してたんだ?と、半ばパニックです。

よくバトル系の漫画やアニメのキャラで敵にやられまくって肩で呼吸してる描写がありますが、もうなんか、わたしがいまソレです。
ソレ、わたしです。

HP1で後がないのに!

もうやめて!って言いたいぐらい、追い打ちをかけるかのように
たった一呼吸で凄まじく体力を消耗します

えっタイム、コレ
今晩死ぬパターンのやつなんでない???
もしや わたし、もう陽の目を見ることが無い??

嗚呼。
玄関の鍵はバッチリかけてあるし、仮に救急車を呼んでも一人暮らしだからハーイ ガチャッって出る人いないし、自分で開けるにしても、もはや上半身だけを腕の力で起こすのが精一杯で、玄関の鍵まで手が届かない!
※這いつくばっているため流し台の水道の蛇口すら届かない。
ましてや、玄関の鉄ドアを開ける体力も寝起きた瞬間から残っていないんですけど!!?

寝る前はごくごく普通だったのに、いきなりそんな理不尽な設定あります?
ちょ、ちょ、待てよォ。
人生いきなり詰んだ???

え?えー・・・待って。

この時まめ子はなぜか一瞬だけ冷静になり、

・・・── これは ” 発見されたら数日後 ” とかのなのでは? ──・・・

と脳裏にチラッとよぎりました。

実際は呼吸が生命維持モード(限界ver)のビートを刻んでいるゆえ、すでに極度の酸欠状態に陥っており、救急車を呼ぶ=スマホを手に取るという緊急時の対応まで考えを巡らせることができませんでした。

スマホは道具としては優秀ですが、
直接" 今、命を救ってくれるモノ "ではないんですね。
スマホなんか差し出されたら、既に虫の息なので後もうほんの少しで死にます。
今はともかく水です。

「寝てたら、暑くて目が覚めた。」
ただそれだけのハズだったのに、いきなりこんな状況下です。

震える指先、
揺れる肩、
ミッドナイトに床を這う。

なにかの歌詞みたいですね

普段ならベッドから大股4歩でいける冷蔵庫が、この時は30m先にあるかのよう。距離も時間も、途方もなく感じました。

大きく動くと消耗するので、体力ゲージがこれ以上減らないよう、最初で最後の力を振り絞り、ゆっくりじっとり確実に距離を詰めて、なんとか冷蔵庫に到達しました。

手の届く範囲には、
冷「凍」庫!!
こいつぁグレイトですよ!!!
と、私の中の東方仗助が申しております(※ジョジョネタ)。

カタカタと震える手で冷凍庫を開け、

・・・─── そこからどうしたかは、もはや覚えていません。
多分、アイスクリームを開けられないぐらい力が入らないので、まず冷凍庫にあった何かしらで首筋を冷やしたハズ…。
そこから座った状態のまま、冷蔵庫に手をかけて水分を摂ったハズ……です。ペットボトルのキャップは最後の力を振り絞ってなんとか開けることが出来ましたが、あともう少し長丁場だったら危うかったかもしれません。

冷蔵庫は一人暮らし用の152Lサイズだったため、座った長座状態から手が届き、助かりました。マジで上半身しか起こせないです。

▼こんな感じの冷蔵庫でした。


以降、毎年の夏には。

そんなことがあってから、
こーひーまめ子は毎年夏になると
心底、熱中症に怯えています。

さらに年々最高気温が上昇している昨今。
準備を怠ると本当に、たとえ若く体力があったとしても、あっという間に天に召されてしまうと思います。

そこで、夏になると枕元に以下の物(★)を準備するようになりました。
ニュースでもよく取り扱っているので、何番煎じだと感じるかもしれませんが、わたしのHP1体験記の知見から選んだアイテムです。



★1 【 OS-1、ポカリスウェット イオンウォーター 】

・OS-1はお腹を下して脱水になった時にも使えるので置いておきましたが、今はお腹が安定しているのでポカリにしています。OS-1はガチ勢なので、普段の水分補給には向いていません。
・個人的に、通常のポカリよりイオンウォーターシリーズの方が甘さが控えめで飲みやすくて好きです。
さぁ、全身全霊をかけてペットボトルを開ける力を振り絞れ!!
(人生でそのような事がないことを願っています。)



★2 【 瞬間冷却剤 (叩くと冷えるタイプの保冷剤) 】

・夏場、あって損はないです。
ただ、夜間熱中症のHP1状態からでは叩く力がもう貴方には残っていないかも?!
叩き落とすとかならいけるかもしれません。
・お手頃価格で命が救える。アウトドアにも◎



★3 【 熱さまシート、冷えピタ 】

・ただし、冷却ジェルシート系は気化熱という「打ち水」のような効果を利用して、涼しいと"感じる"ものになります。身体を全力で冷やすなら、叩くタイプの冷却剤でお願いします。
・あくまでHP1を、HP2にするアイテムだと思ってください。
・ちなみに、あとほんの少しだけ寝苦しいなぁと感じる夜には、オデコに貼るといい感じに( ˘ω˘ )スヤァ…と眠れますので、こちらは日常使いがオススメです。



今現在はシンプルに。

今は夏の暑さもひとしおになったこともありまして、夜のエアコンはつけっぱなしで明け方に切れるようにして寝ています。
それでも眠りすぎると干からびた虫スタートになるため、日々注意していますが、たまにやらかしかけるのです…。
仕事の昼夜のリズムにもよりますが、自分で"過眠症なのでは?"と思うぐらいよく寝てしまうことがあり、気温がグングン上がる頃に起きることがままあります。
(わたしはどれかというと、ロングスリーパー寄りなのだと思います。)

そんな予防線として、今では下記を用意するようになりました。

ベッドから手の届く範囲に、毎晩

★ コップ1杯の水
★ 塩分タブレット

をセットで置いています。

私のお気に入りは塩レモン味です。
ありがとう、カバヤ食品さん…。昔はこういう商品自体存在しなかったですからね…、地球温暖化に対する企業努力と先見の明ですね。極めてありがたいことです。

水をなぜペットボトルや水筒ではなくコップで用意しているかというと、
あの晩と同様の事態が起きたら
HP1状態で新品のペットボトルを開けられるか?
水筒の蓋が回せるか?
と真剣に考えた時に、
いや、あの時の手に力の入らない感覚…。非力すぎて、このこーひーまめ子には到底無理であろうな…。と、絶対的な自信が持てないからです。

小さい子の持っているストロー付きのプラ水筒なんかもチューチュー吸えるのでいいんじゃないかと思います。
まめ子はズボラなので、ストローの掃除がめんど難点です。


日頃の優先順位

まずは脳を、物事が考えられる状態にまで回復させ、身体が一時的でも動ける状態になることが最優先だと学びました。※一人のときの場合。


まめ子はこの時、たまたま水分摂取まで辿り着けたため、結果 事なきを得て今たまたま生きれているだけ。

全回復への道のりは、
適切な
【水分】、
【塩分】、そして
睡眠】です。

一人暮らしで使えるお金が限られていたがゆえに、節約からエアコンを早めにOFF設定にし、この状態に陥ってから翌日に病院に行かず。病院に行けば、点滴ぐらいは受けれたでしょうか・・・。今思えば、念の為でも病院へ行っておく方が無難だったなと思います。
身体は一生物ですからね。メンテナンスが重要だと歳を重ねるごとに、より一層強く感じます。
スポーツ選手だって、トレーナーがついていたり栄養管理をしたり、マッサージに行ってコンディションを整えていますものね。

お金をかけずに、身体をメンテナンスする方法のうちのひとつが、睡眠です。
睡眠をきちんとするために、エアコンはしっかり惜しみなく使いましょう。
エアコンが寒くてイヤな方は、ブランケットなどのアイテムにも頼っていきましょう。※下記参照


睡眠不足のときは、本当に熱中症の危険度が上がります。
体力ゲージがいつもより少ない状態で一日が始まり、さらに減りも異様に早く、気づいたらすぐに底をついてしまう!
でも、本人は気づかない状態異常マークが付いているイメージです。

睡眠不足のまま過ごしていると、いざ寝ようにも、部屋の環境によっては今回のお話のように、寝ている間に体力を根こそぎ持っていかれる事もありえます。

うっかりなっちゃったわ☆ にしては、脳や身体へのリスク&ダメージがあまりに大きすぎます。

深夜に目が覚めたら|HP1だった話:わたくし、こーひーまめ子の実体験の仮体験が、微力でも皆さまの健康推進に活用いただけたら幸いです。

なんとなくでもこれはなったらヤバそうということが、一抹でも伝わりましたら何よりです。

これを読んでいるあなたも、どうか引き続き健やかな夏をお過ごしくださいね。

ここまで読んでくださり、
誠にありがとうございました。


お礼に、花火の欠片をお裾分けします。

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