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【魔女の宅急便】私にもおそのさんがいた。先輩はインスタントコーヒーじゃなくて缶コーヒー

ジブリ映画の中で、一番好きな作品は
魔女の宅急便です。

キキと同じ年頃の頃
素直になれないキキが
なんだか自分を写している様で
キキのことは、あまり好きじゃなかった。

魔女の宅急便にも
コーヒーが出る場面があります。

それは
パン屋のおそのさんが
キキにコーヒーを淹れるシーン。

コーヒーの粉末を大きなスプーンで、
山盛り一杯入れてお湯を注ぐ。
ただそれだけのシーンですが
私の、お気に入りのシーンでもあります。

その一杯のコーヒーの時間から
何か新たにはじまる予感
切り替えのキーの様で
なんだか好きなんです。

大人になって
このシーンを見た時
また、自分と重なったのを覚えています。

あ〜
こんなシーンどこかで経験したな〜って。

それは
学校を卒業して
まだ働きはじめて間もない頃。

仕事がうまくできなくて
人間関係もイヤになって
なんでも、諦めている自分がいて。

そんな時
上司が優しく諭してくれました。

おそのさんがキキの話しを
ちゃんと聞いてあげている様に。
上司も私の話しをちゃんと聞いてくれました。

キキはおそのさんから、
インスタントコーヒーをいれてもらって
私は、先輩から自動販売機の
ダイドーのホットの缶コーヒーを手渡された。

上司とコーヒーをかたわらに
色々話しを聞いてもらい
また頑張ろって思わせてくれました。

あのひとときがあったから
今の私がある。

あれから、20年。
今は、私が後輩の心を心配するようになった。
あの時は分からなかったけど
とっても応援されていたんだと
今なら分かる。

上司との、缶コーヒー一本分の時間で
今の仕事を
20年頑張り続けられました。
私のかけがえのない、ひととき。



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