それでも猫を飼いたくて~愛され三大要素~
私の数少ない女性の友人のひとりに
コミュ力おばけのMさんがいます。
「私さあ、動物がすげー好きなの!」
Mさんは動物が大好き。
動物の中でも特に猫が好きな様子。
でも、Mさんの家ではペットを飼っていない。
そんなに動物が好きなのに、どうして何も
飼わないでいるんですか?と尋ねると
昔、可愛がっていたペットが亡くなって
その悲しみが忘れられないからだという。
いわゆるペットロスというやつか。
好きすぎるがゆえに、それを失ったときの
反動がものすごいのだろう。
そんなNさんだったが、先日ウキウキな笑顔で
三匹の子猫の写真を見せてきた。
「猫飼おうと思うんだよねー。どれいいかなぁ」
あれ?ペットロスはどうしたのだMさん。
もう猫なんて飼わないなんて言ってなかった?
(槇原敬之風)
「ウチの子供がどうしても猫欲しいってさぁ」
なるほど、なるほど。
我が子の猫飼いたいアピールにやられたのね。
そして二週間後、Mさんは子猫を飼い始めた。
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実は、ペットショップに並ぶ動物たちには
私たち人間には無い特別な才能があります。
それは人間をメロメロにする才能。
だって、考えてもみてほしいんですけど
ペットショップに並ぶような動物たちって
値段が物凄いじゃないですか!
20万、30万とか当たり前ですよ。
しかも飼いはじめたらケージとか寝床とか
ペットフードとか散歩のスケジュールとか
躾(しつけ)もしないとだしもしかしたら
ブリーダーさんからアドバイスも必要かも。
そうそう、去勢手術とかもありますもんね。
つまり、ペットを飼うってことは
家族が増えるってことだし
それに伴ってたくさんお金はかかるし
飼い主の一日の過ごし方も劇的に変わる。
言い方悪いけど『手間』がメッチャかかる。
それなのに、ペットを愛してやまない人が
昔から絶えないのはやっぱり
人間をメロメロにする才能が物凄いから。
そんな愛され上手なペットたちのなかでも
特に多くの人間を魅了してしまう代表格が
『犬』と『猫』。不動のツートップ。
ちなみに私は猫派です。
なぜ、犬と猫ばかりがチヤホヤされるのか。
ちょっとそこを深掘ってみたいと思います。
結論から言ってしまうとこやつらは
愛される三大要素を全て備えているから。
その三大要素とは・・・
①小さい
②まるっこい
③ちょっとおバカ
これが対人類の切り札。この三大要素を持てば
圧倒的破壊力で人々がひざまずく無敵の能力。
もしかして彼奴ら(愛されペットたち)は
この能力に特化して進化したのかもしれない。
それともこれはブリーダーの戦略なのか?
むむ、つまり真の敵はやはり人間・・・!
妄想はこのへんにしといて閑話休題。
この三大要素を兼ね備えていれば
別に犬でも猫でもなくとも
私たち人間にたいへん好かれます。
赤ちゃんを見るとほとんどの人が無条件で
ニコニコ顔になってしまうのはこのため。
最近では『ちいかわ』が大人気ですけど
ちいかわも、この三大要素を備えています。
さて、ここで注目したいのが
『③ちょっとおバカ』の部分。
これってつまり、完璧すぎる人って
そこまで愛されないってことでもあります。
弱点が見え隠れするからこそ愛したい。
手がかかり、世話が焼ける人ほど愛おしい。
「まったく私がいなきゃダメなんだから!」
っていう部分を誰しもが備えているから。
さてさて、冒頭で話したMさんより
飼い始めた猫ちゃんの続報が入りました。
「猫がさあ、私にだけ懐かないんだよね」
コミュ力おばけで人間吸い寄せマシーンこと
Mさんでも、嫌われることがあるのか・・・。
こんな驚きの展開をプレゼントしてくれるのも
子猫の魅力の一つなのかもしれません。