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キセキの雑談

私は友達が少ない。

・・・いやいや、言いなおそう。
私は今!友達が少ない。
学生時代はそれなりにいたよ、友達!
うそじゃないよ(必死)。

でもねぇ社会人になるとねぇ
ずっと遊んでいられる人もガクっと減るし。
その友達が結婚しちゃったらアンタ
友達の奥さんに申し訳なくて誘えないし。

うーんじゃあどうしよう。
そうだ!家族ぐるみで仲良くなればいいのか!
と友達&奥さん&その子供と仲良くなって
楽しくへべれけになってた時もあったけど
私そのものが結婚したらそれもなくなった。

やや、だってほら嫁さんが最優先だもん。
結婚すると遊べる友達がこんなに減るものか。
そう思った結婚一年目の夜。

私は基本、孤独が好きなんだけど
孤独の環境にずっといると人恋しくなって
時折かまってちゃんになるメンドクサイヤツ。
だからというか自分勝手な言い分で恐縮だけど
話したいときに話せる人がいないと困るわけ。

でさ、自分が話したいモノって
ジャンルがあるじゃない。
漫画とか、映画とか小説とか焼肉とか。
それぞれのジャンルで
それぞれ似た価値観を持つ人と話したいのさ。

だからそれなりに友達がいた方がいい。
おそらく嫁さん一人じゃこれ解決できないな。
そんな風に思ってたわけです。

ここで奇跡が起きるんですね。
いや、奇跡に気付くというべきか。
嫁との雑談が過去一楽しいんですね、これが。
幅広いジャンルに対応できる。・・・なぜだ?

『恋人』と付き合ってる当初はほら
魔法にかかってるようなもので
何やっても楽しいじゃないですか。

でも『結婚』すると現実とも向き合うために
恋の熱だけに浮かれていられなくなっちゃう。
で、会話の内容も聞きたくないものが増える。
結婚とはそういう側面もあるって
知識としては知ってましたよ、ええ。

でもいざ結婚してみると、おかしい。
嫁との会話の楽しさが日に日に増していく。
気付いたら、どんな過去の友達よりも
会話が楽しくなっていたんです。・・・なぜ?

私には私が勝手に親友と認定している
T君というめちゃ面白い男がいるんですが
T君と話してるときが人生最高に楽しい。
T君とは何年も会ってないし連絡もしないけど
会えば当たり前のようにバカ話ができます。
気持ち悪いくらいに私の“ツボ”を直撃する
雑談ができる最高の男なんですよ。

そんなT君と同じくらい嫁との雑談が楽しいと
最近ふと気付きました。
性別はもちろん見た目も何もかも違うのに
こんなに私とウマが合う人がいるのか?って
なんか出来すぎじゃないかって思いました。

そして結論が出たんです。これは奇跡だと。
長い人生だもん、奇跡の雑談ができる人が
二人くらい私の前に現れたっていいじゃん。
奇跡が起こったらどうする?
感謝するしかないでしょ!奇跡に。うん。

せっかくだから雑談の小話も。
いわゆる『ウマの合う人』だったら
どんな雑談も奇跡のように楽しめるけども
そんなにウマの合う人なんていやしません。
大抵は『そこそこ仲が良い人』と
雑談をすることになります。

そこそこ仲が良い人との雑談を楽しむ方法として
「雑談のテンポを意識する」があります。
心地よい雑談というのはテンポの良い雑談。
それはまるでキャッチボールのように。

ある程度自分が話したら、相手に話題をパス。
相手もある程度話したら、自分に話題をパス。
このテンポが良いものが心地よい雑談です。

どっちか片方ばっかり喋ってると
白けちゃいますよってことですね。


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