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沖縄のおっちゃんとした乾杯

この前100人会議のスピンオフに参加した帰り、ついでに駅回りのオジさん達に挨拶して、困ってる方がいないか歩き回っていたら、雨の中駅前の軒下でビニール袋1つで立ってるオジさんを発見。
早速声をかけ、いつも通り自己紹介をして、警戒を解いてから相談に乗った。
70歳。上原さん(仮称)。沖縄出身。
上原さんは「SS」というタチの悪い施設から逃げてきたところだと。
住まいに困ってるとのことだから、信頼してるNPOのお部屋を提案した。上原さんは見学に行ってみたいが、少し考えさせて欲しいとのことだったから取り敢えず財布にあった小銭を渡して次会う日を約束して別れた。

約束した日に会うことはできなかったけど(携帯なんて持ってないしね)その日の夜に駅前の喫煙所でサラリーマンと楽しそうに話してるのを見かけた。沖縄出身の陽気な人だから見ず知らずの人とも打ち解けられるのかもしれない笑
水を差すのもなんだからそっとしておいて、翌朝喫煙所に向かった。そしたら写真の状態で転がってたから、「おはよう。お待たせ、行こうか!」の二言でNPOへ。
勿論行ってみて嫌だったら帰ろう、その時は俺に伝えていいからね、と伝えていた。
到着して建物を見るや「すごい綺麗だ!前のとことは大違いだよ!」と喜んでた笑
でも入居の一歩手前まで行って、急に「今日はまだ入りたくない、帰りたい」と言い出して結局帰ることに。
建物やお部屋が綺麗すぎて怖くなったと。
でも実際に天涯孤独になって、今さら独りで部屋に住むことが孤独感をより如実に感じさせ、嫌がる人も多い。本当はもう死にたいけど死ねない、日中することもない、知り合い・話し相手もいない、それなら路上で日々必死に生き延びる方が充実してる、そんな声もよく聞く。

帰り際「わざわざ連れてきてくれたのにごめんね、ごめんね」って滅茶苦茶謝ってくれた。何も悪いことはない。俺は上原さんと出逢えただけ良かったよ。でもお詫びに飲み物を奢るって言うから、これも思い出だ!と思ってお言葉に甘えて乾杯した。
そして駅前で
「またね、元気でね!困ったら言うんだよ!」お互い達者でなって感じで別れた。

あれから会ってないけど、きっとどこかで元気にしてると信じてる
そして、70歳のおじちゃんがあんな暗いこと言わずに済むような社会に、俺が変える

待ってなさい!

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