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CoderDojoでは"教えない"?CoderDojoとプログラミング学習塾の違い

こんにちはK研究員です。

CoderDojo第一回を実施しました。実施前から疑問に思っていたことがあります。それはお金を払うプログラミング学習塾と無料のCoderDojoその違いは何なのかということです。

プログラミング学習塾の価格は数千円から1万円程度/月でした。もし違いが無いなら無料の方が絶対いいですよね。でもそれなら学習塾はすべて潰れているはずです。実際には結構たくさん塾があります。


あるとき妻に、「CoderDojoは教えない」という話をしました。そうすると、「教えてくれないなら何のために行くの?」という答えが返ってきました。確かに本当に教えてくれないなら家で学習していても変わりませんね。教えてくれないという表現は間違ってはいないけど、強すぎる表現なのかもしれません。

このあたりがモヤモヤしていたので自分なりに、お父さん視点でいくつか違いを出してみます。

1.子供を預かってくれない

CoderDojoは12歳以下の子供は保護者の同伴が必要です。一方、プログラミング塾の中には送り迎えをしたら授業中はお父さんお母さんはフリータイムというところもあるでしょう。子供のいるお父さんお母さんにはわかっていただけると思いますが、小さい子供のいるお父さんお母さんは本当に自分の時間がありません。この時間に数千円から1万円の価値を感じるお父さんお母さんも少なくないかもしれません。

2.カリキュラムが無い

通常プログラミング塾にはカリキュラムがあり、それに沿って進むのでお父さんお母さんは次に何をしたらいいんだろうなど考える必要がありません。子供たちもとりあえずそこに毎週行けば、だんだんとステップアップした操作を教えてもらえるでしょう。

一方でCoderDojoは教えない、は言い過ぎで実際は教えてくれます。「次何をすればいいかな」と聞けば、「君の年ならHour of Codeに挑戦してみたらいいかもね、ここをこうして、このアナとエルザのはどうかな」というように教えてくれると思います。ただ、決められたカリキュラムはないので、10回なら10回安定的に次にやるべきことを示してくれる訳では無く、メンターも毎回違うこともあり、一貫していないかもしれません。そのため、ある程度お父さんお母さん側でも次にどんなことをやらせてみようかというように調べたり考えを巡らす必要が出てきます。その手間を考えたらお金を払うという判断も十分あっていいと思います。

3.プログラミング以外のしつけなどは自分たちで

塾に入れてしまえば、講義の時間に先生の方を見ていなければ叱ってくれるでしょう。最終講義ではお父さんお母さんへの発表があったりして発表指導もしてくれるかもしれません。

一方CoderDojoではプログラミングをせずに寝てしまったとしてもメンターは叱ったりしないでしょうし、希望していない子に無理に発表させたり、発表の仕方を指導することも無いでしょう。もちろん発表する機会は希望すれば逆にCoderDojoの方が多いですし、いろいろな大人の人と接する中で自然と大人の振るまいが身につくこともあり、どちらがいいかはその子次第ではあります。ただし、寝てしまった子供を起こしたり、発表するように促したりするのはお父さんお母さんの役目です。

4.やりたくないことまでやらせない

プログラミング学習塾の中には、プログラミング教育の手引きにあるような三角形を書く問題をやってみたり、あえて子供たちがやりたがらないような教育的なことをやらせてレベルアップを図るところもあるかと思います。

一方でCoderDojoは参加者の自由意志なので、やりたくないことをやらせるもやらせないもお父さんお母さん次第です。子供のためを思って「僕これやりたくない」って言っていることでも、ステップアップのためにやらせるべきかというような判断が問われます。


まとめ

いかがでしょうか。全体的にいうと、お父さんお母さんもある程度参画しなければいけないCoderDojoと、入れてしまえば手放しできる塾という感じなのかもしれません。また、ある程度終わったときのやりきった感、成長した感というのも塾の方がより気遣っている感じがします。

CoderDojoの中にはスタンプカードや評価制度を持っているところもあり、我々も塾に負けない工夫を考えるのもいいかもしれないですね。

塾にしようかCoderDojoにしようかと迷っている方がいましたら参考まで。

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