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[プログラミング教育必修化] 何が変わった?文部科学省 プログラミング教育の手引き第2版

皆さんこんにちは。K研究員です。今回プログラミング教育の第2版が出たので気になっている方も多いと思います。


改訂されると、「しれっと何か変わってるんじゃないかな?」「ちゃんと読まないと」と思いつつなかなか読まなかったりすると思うので簡単に改訂内容を書いてみようと思います。結論から言うと、下記の記事を書いたときからしれっと変わっていることは無いようです。


改訂の概要はこちらです。

ざっくり説明します。

小学生のプログラミングは基本的には各教科の中で教えるもの(例えば算数の授業で正三角形をプログラミングで書く)でしたが、各教科の中以外で「各学校の裁量で実施するもの」もあると書かれていました。それが「教育課程内で各教科等とは別に実施するもの」という書き方に変わり、目的が明示されました。(読みやすさのため括弧書きは省略しました)

創意工夫により様々な取組を実施することが考えられる。
 ・プログラミングの楽しさや面白さ、達成感などを味わえる題材などでプログラミングを体験する取組
 ・各教科等におけるプログラミングに関する学習活動の実施に先立って、プログラミング言語やプログラミングの技能の基礎についての学習を実施する取組
 ・各教科等の学習と関連させた具体的な課題を設定する取組

第一版のQ&Aの部分にも「各教科でやる前に総合学習の時間などでプログラミングをしておかなければいけないのでは?」という話がありましたが、今回の改訂ではそれを積極的にやっていいことが明記されるようになりました。

算数の授業で急にScratchで三角形を書いても、わからないし面白くないよと思っていたお父さんお母さんには朗報かもしれませんね。

プログラミングの楽しさや面白さ、達成感を味わえる題材の例として、

ある程度児童がプログラミングを体験した後に、ビジュアル型プロ
グラミング言語を用いて、キャラクターを動かして、ランダムに降ってくる
星を獲得するプログラムを制作するという題材を設定し、実際にキャラクタ
ーを動かすプログラム、星が降ってくるプログラムや、獲得した星の数を表
示するプログラムなどを作成することが考えられます。児童の実態に応じて、キャラクターにアニメーションを加えたり、児童に自由に表現させることも考えられます。

とあり、こちらは以前紹介した書籍のいくつかにも同様のゲームの作り方が記載されています。

学校教育のためのツールという位置づけから、世の中一般のプログラミング教育にちょっと歩み寄った感がありますね。(多分つまらなくする意図は無かったと思いますが国のやることなので、そう受け取られてしまっただけだとは思います)

大枠の改訂は以上で後は、図の色が変わってかっちょよくなり、教育の事例も増えました。

一応差分をとってみたのですが、それ以外でしれっと変わっているところは無いようでした。

以上、ご意見などありましたらお待ちしています。


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