今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/2/13 #132
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
TAAF2024の各賞が発表されました。去年の「アニメファン賞」はマレーシア発のアニメ『メカアマト』でしたが、今年は『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』となりました。この「アニメファン賞」は組織票も許されていて、波乱も起きやすいです。一方で、なかなか見えにくいコアなファン層が可視化されるので、興味深く思っています。
TAAF2024作品賞は「THE FIRST SLAM DUNK」「【推しの子】」、個人賞は井上雄彦がW受賞
「原作・脚本部門および監督・演出部門には井上雄彦」とは、すごいですね。アニメ業界では新人ですよ。他のアニメ監督らはどう感じたのでしょうか? アニメファンからすると、井上先生の次回作も観てみたいです。井上先生、『バガボンド』などはいかがでしょうか……。
「アニメ産業レポート2023」売上を伸ばすアニメ映画― 今後のヒット作、海外市場の広がりは?【藤津亮太のアニメの門V 第103回】
去年の年末に刊行された『アニメ産業レポート2023』について、アニメ評論家の藤津亮太さんがレビューをされています。毎回鋭い読み解き方をされるので、産業レポートに関わらさせて頂いている私の背中もピシッと伸びますね。アニメ制作の売上が上がっても、費用も比例して上がっているのは、まさしくその通り。
中部日本放送(CBC)が新アニメ枠、24年春より日曜日23時半~
今までの深夜アニメは24時以降の深夜の深い時間がメインでしたが、徐々に23時台も増えてきています。CBCによる新枠も23時台となります。やはりこの時間帯は、新たなアニメのゴールデンタイムだと考えています。時間のあるときにでも、検証してみたいです。
アニメクリエイターの心身の健康サポートを目指すキリンの新規事業 「YoKIRIN」、2024年春よりサービス開始
アニメ制作会社としては福利厚生の一環で、「YoKIRIN」に参加されても良いかもしれません。既にライデンフィルムの参加が決まっているようです。ただ、本当に必要とされている「余裕のない」会社がどこまで参加するかがキーポイントになりそうです。
『マクロス』シリーズの大ヒットはこうして生まれた…「スタジオぬえ」がアニメビジネスで成功をつかむまで
マクロスの企画経緯が綴られています。『マクロス』の原型となる企画である『メガロード』は、「企画が通ることを優先した結果、アニメの人気要素を詰め込んだ、なかば悪乗り的なパロディ路線の企画が構築されていった」とのことで結果、「わかりやすく面白そうな作品」として認められていったそうです。これこそ企画の最たるものですね。
『THE FIRST SLAM DUNK』を手掛けたダンデライオン代表が語る「契約データベース」をアニメスタジオで導入した理由
とても良い対談記事です。アニメに限らず、コンテンツビジネスの基礎はライツにあります。ライツの根っこには、契約書があり、契約がないとビジネスはおろかクリエイティブも進みません。対談では、ダンデライオンで「契約データベース」がどのように運営されているかが率直に述べられています。アニメ業界にもDX化が進んでいます。
【今期TVアニメランキング】「葬送のフリーレン」5連続首位 今週「金曜ロードショー」は「かがみの孤城」
フリーレンは本当に人気がありますね。Pixivなどの二次創作でも、他の作品とは桁が違う熱量を持っています。この冬アニメでも首位のまま完走しそうです。
株式会社A3、アニメ・ゲーム創出事業に本格参入
読広で活躍されていた六信哲司さんが、A3に転職しIPビジネスを展開されるとのこと。読広とA3は、おこなっている事業が全く異なっているので、逆に斬新な企画が出てくるかもしれません。楽しみです。
サイエンスSARU所属クリエイターが90秒のアニメを制作、MBSの全国ネットで放送
90秒だとマネタイズが極めて難しいと思いますが、アニメクリエーターのショーケース的なものをMBSは意図しているのでしょうか。今後、MBSとサイエンスSARUのより深い業務提携のようなものも出てくるかもしれません。
KONAMI自社アニメスタジオ“コナミアニメーション”設立を発表。『遊☆戯☆王』カードゲームの25年を振り返る短編アニメが公開
トレイラーを見る限り、かなりの本気具合が伝わってきます。
コナミアニメーションのバリューは以下3点。
「ゲームエンジンの活用」が、コナミアニメーションのスタジオのユニークポイントですね。
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