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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2021/10/19 #12

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
心なしか最近、「日本スゴい」もしくは「日本ヒドい」に立脚した記事がチラホラ目につきます。何事も良い面・悪い面があるのは当たり前です。扇情的になるのではなく、冷静な論考を望みたいですね。


アニメやゲーム業界「日本人は安くて助かります」その由々しき事態

「中抜き」とは、本来はビジネス用語で中間業者を使わず直接取引することを指すが、現代では中間業者や関係者のピンハネ、不当な搾取に対して使われるようになった。それがしばしば起きる労働現場のひとつにアニメやゲームなどのエンタメ、クリエイティブ業界がある。

「日本スゴい」の逆である「日本ヒドい」もWEB記事だとPVを集めますが、この記事はちゃんと取材はしていますね。とはいえ確かに「中抜き」の問題はありますが、一個人の意見に「全集中」している論説なので、ファクトが弱いかなと。


東映アニメと韓国のCJ が戦略的業務提携、グローバルコンテンツ創出を目指す

アニメーション制作で国内最大手の東映アニメーションが、韓国の有力エンタテイメント会社と世界戦略で手を組む。2021年10月12日、東映アニメーションは韓国のCJ ENMとグローバルコンテンツ創出のための戦略的業務提携協定を10月8日に締結したと発表した。

『愛の不時着』のアニメ化などもあるんでしょうか。まだ企画のラインナップが表に出ていないので、具体的な方向性が見えないですが、サプライズを期待します。


【鬼滅の刃】「暴力的でグロテスクな画が多くて大変不快」という視聴者意見がBPOに寄せられる → 委員の見解がこちら

空前のヒットを記録した劇場版「鬼滅の刃」無限列車編。2021年9月25日のテレビ初放送の際には、アニメ1期の特別編集版が5夜連続放送されるなど、まさしく別格の扱いであった。
Twitterでもトレンドを独占したフジテレビの鬼滅祭り。しかし、話題になる一方で、BPO(放送倫理・番組向上機構)には批判の声が届いているようだ。

『「映画も大ヒットして、受け入れられているのでは」「注意しながら見てくださいということも、世の中的には了解されている」等の意見が出されました』とのこと。何でもかんでも他人(BPO)に意見をぶつけるのは不毛ですね。


『鬼滅の刃』はCMにまで“全集中”~テレビ広告はどこまで進化できるのか?~

『鬼滅の刃』無限列車編(全7話)の快進撃が始まった。
その初回で驚いたのは、番組途中に入るCMが他の番組より良く見られていること。

『日本沈没』と比較されていますが、番組連動型CMの違いでしょうね。『鬼滅の刃』はCMに入っても、アニメ関連のCMばかりでしたので。一方『日本沈没』について、番組連動CMは内容的にも少し作りにくいかもしれません。保険のCMも、連動させるとNGでしょうし……。


アニメ評論家・藤津亮太の新刊「アニメの輪郭」発売 3つの視点から“アニメ”という表現の特性を考える

アニメ!アニメ!で「アニメの門V」を連載しているアニメ評論家・藤津亮太が、新刊「アニメの輪郭」を2021年10月12日に発売する。

藤津さんの論考をまとめた一冊。「アニメに適さない題材、ファンタジー」と題した論考もあるので、アニメの企画者にとっても有意義な本だと思います。秋の夜長には、やっぱり読書ですね。


「このままでは日本のアニメが世界で負ける」は的外れ? 海外で広がる“日本風“アニメ

日本のアニメ作品は世界でも人気があり、「日本アニメは世界一」というイメージを持っている人も少なくないのではないだろうか。しかし、拡大を続けていたアニメ制作業界の市場規模が2020年、縮小に転じた。

ほぼほぼ同意です。コンテンツビジネス=著作権のビジネスなので、著作権の観点から考えていかないと真の姿は見えてきません。日本のコミック原作で、製作・制作は外国。海外のゲーム原作で、製作・制作は日本というパターンもあります。この場合、日本のアニメなのか。海外のアニメなのか。最初の定義付けから論じる必要がありますね。

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