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『ブックスマート』を観ずに、学園ものは語れない

絶賛の声をあちこちで聞くので、『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』を見ましたが、これはまあ~確かに評判通り。
現代の青春劇として秀逸です!

「もてナイ女子二人組みが、卒業パーティーで一念発起する物語」

というのが、作品の概要ですが、これだけだと昔から散々制作されてきた作品と一緒。

一体、何が違うんだろう? と思ったら、キャラクター設定の前に構築された「世界観設定」が現代的です。

一昔の作品であれば、ゲイの相棒がいても、彼・彼女はゲイそのもので悩んだり、何かを克服したりするのでしょうけど、『ブックスマート』は違います。

ゲイも一つの個性。
人種やマイノリティも一つの個性。
ナードな連中も、パリピも一つの個性。

ただの一つの「個性」でしかないので、それで無理に対立したりすることなく、当たり前のように共存している世界。

そうした観点がとても新鮮で、それはZ世代ならではの感覚かもしれません。

昔から、学園を舞台にしたアメリカの名作は数多いですが、『ブックスマート』を観てしまうと、少し古臭さも感じられそうです。
学園ものをアップデートさせた作品でありますので!


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