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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2022/7/26 #51

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週は、総務省が発表した「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」が興味深かったです。全放送コンテンツの輸出額について、90%近くがアニメです。圧倒的な存在感ですね!

春アニメ主題歌カラオケランキング 1~4位を『SPY×FAMILY』『パリピ孔明』が独占

通信カラオケDAMを展開する第一興商は、2022年4月放送開始の春アニメ作品を対象に、「アニメ主題歌のカラオケランキングTOP50」を発表した。その結果、1位は『SPY×FAMILY』のオープニングテーマ(以下、OPテーマ)「ミックスナッツ/Official髭男dism」だった。

なかなか興味深いランキングですが、『SPY×FAMILY』『パリピ孔明』の2強はやっぱり強いですね。どれも歌いやすい曲というわけではないので、アニメ人気ゆえの上位独占なのでしょう。

子どもにとって欠かせないアニメ 『ポケモン』や『アンパンマン』をおさえた1位は?

教育メディア「おうち教材の森」を運営するARINA(仙台市)が、全国の中学生以下の子どもを持つ親を対象に、「子どもにとって欠かせないアニメ」についてアンケートを実施した。その結果、1位は『ドラえもん』(58人)だった。

『アンパンマン』が1位でないのは意外でした。ただ『ドラえもん』58人に対し『アンパンマン』は57人なので、ほぼ同順ですね。サンプル数も少ないので、ちょっとしたことで順位が入れ替わってもおかしくありません。

『鬼滅の刃』はアニメ流通のパラダイム・シフトを起こした。いまアニメ業界に起きている変化とは?

社会現象になった大ヒット作品『鬼滅の刃』は、多くのファンを惹きつけた内容もさることながら、アニメ業界のビジネスにも大きなパラダイムシフトを起こした。

『鬼滅の刃』以前にも、鬼滅同様の戦略を展開した作品はあるので、鬼滅だけを特別視するのは、少しミスリードかなと。とはいえ歴史的なヒットを飛ばした作品だからこそ、今までの幾多の作品が狙っていたポイントの考察も可能ですね。

FGOやウマ娘も…日本のエンタメ産業の強みは、ファンの「推し」にあり。

『FGO』、『ウマ娘』、『ラブライブ!』、『アイドルマスター』……日本ではスマホで楽しめるデジタルゲームやアニメの名作が日々生まれている。コンテンツの中から「推し」という存在を見つけ、日常の支えとしている人もいるだろう。

上記インタビューの後編です。日本はユーザー一人あたりの単価が高いので、ニッチを目指せとのこと。ランチェスター戦略でもありますね。あと一点付け加えるとしたら、ニッチでもグローバルニッチを意識すべきでしょう。BABYMETALの成功例もあるので。

日本のアニメ放送番組輸出、2020年度は前年比12%増496億円

総務省が毎年まとめる調査「放送コンテンツの海外展開に関する現状分析」の最新版(2020年度)によれば、日本のアニメ放送番組の海外輸出額は引き続き伸びている。

数字などをまとめると以下の通り。
【2020年度】
日本のアニメ放送番組の海外輸出額:496億円(12%増)
全放送コンテンツの輸出額の88.9%を占める
<内訳>
①東アジア:224億2800万円
②北米:133億810万円
③ヨーロッパ:40億円
※全世界:44億1300万円
※商品化権(ゲーム化権を含む)の伸びが大きく、売り上げの中で最大(38.5%)

「コナン」などのアニメ制作会社、アニメーター養成所開設 DX化進む映像業界を支える人材育成

「名探偵コナン」や「それいけ!アンパンマン」などのアニメ作品の制作を手掛けるトムス・エンタテインメント(東京都中野区)は7月22日、アニメーターやディレクターを育成する「トムス・エンタテインメント クリエイター養成所」を設立すると発表した。2023年4月に開講予定で、受講料は無料。

研修期間が2年間というのが驚きです。専門学校や短大の期間と一緒ですし、かなりみっちり技術力が身につけられるのでは。各社、新人アニメーターの育成に乗り出しているので、長い目で見てどこの会社の方法論が成功するのか? 興味深いところです。

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