詩 | 蛍
宵闇にひび一つ
疲れ果てた笑っていた
明滅は尾を引いてさやかに踊る
甘いのは此方の水
触れられるより映したがる
その実 無限の断面の皮膚という罠
纏わりつく鼻につく 茂る川藻はさざめかす
手を延べて息を飲む 怖いくらい深い曖昧
ひび割れた常の闇
疲れ果てた笑っていた
ひび割れた常の闇
疲れ果てた笑っていた
風薫る夜は更ける 瞬くままに行き交わす
宥め賺したセレモニー 嘘みたいな希薄さ
纏わりつく鼻につく 茂る川藻はさざめかす
手を延べて息を飲む 怖いくらい深い曖昧
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