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KGI・戦略・KPIから考える経営計画の作り方:〜中編・戦略を決める!〜

前回、経営計画の作り方前編として、経営計画作成の目的とミッション・ビジョンからKGIへの落とし込みまでの流れを解説しました。

今回は、KGIを設定した後の”戦略”についてお伝えできればと思います。

経営計画の作り方の順序として、前回は
1.ミッション、ビジョンの設定
2.目標を定量的数値(KGI)で示す

まで解説しました。

本日は、3番目の3.戦略を決めるについてお伝えします。この部分は、長くなるので、中編として一つの記事でお伝えしたいと思います。

経営計画の作成は、アートとサイエンスでいくと、アートの部分が非常に問われます。正解のない問いに答えを求めるような作業です。

ですので、事例を交えて解説しますので、ご自身の立場に置き換えて読み進めていただければと思います。


戦略とは

戦略の定義を調べると色々と出てきます。

戦略(せんりゃく、英: strategy)は、一般的には特定の目的を達成するために、長期的視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術・応用科学である。
引用:wikipedia
戦略とは、組織が前にすすむにはどうしたらよいかを示すものである。戦略を立てるとは、組織にとって良いこと、好ましいことをどうやって実現するかを考えることである。
引用:リチャード・P・ルメルト 「良い戦略、悪い戦略」

今回は、楠木健氏のストーリーとしての競争戦略をもとに考えていきます。

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この書籍は、”良い戦略”について非常にわかりやすく説明・解説してくれている書籍ですので、マネジメントに関わる方にとって必読書だと個人的には考えてきます。

SPとOC

で、楠木氏はこの書籍の中で、戦略は、他社(者)との違いを作ることであると強調しており、経営戦略における”違い”には下記の2種類があると言っています。

・SP(Strategic Positioning):戦略的ポジション
・OC(Organizational Capabilitiy ):組織能力

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