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【10月の日記⑩】友達のようなCD(週末の日記)

日曜日「友達のようなCD」

先週からずっとthe brilliant greenのアルバムをSpotifyで聴いていたけど、せっかくだからフィジカルで買おうと思い、某オンラインCD販売サイトで探したら、既に廃盤になっていた。「長いため息のように」が収録されている『TERRA2001』が発売されたのは1999年。ブリグリって確かレーベルの移籍もしているし「そりゃそうだよな」と納得する代わりに、Amazonで質の良さそうな中古品を発見したので、それを買おうかと検討している。

今の私がCDを買うタイミングって、好きなアーティストがアルバムを発売したときぐらい。かつて2曲入りのシングルCDがあったけれど、その代わりに(なのか?)、配信で1曲ずつリリースするアーティストがほとんどなので、ここ数年の間で本当にCDを買わなくなった。それなのに、20年近く前に発売された廃盤をわざわざ探し出して買おうとしているのは、どうしてだろう?

久しぶりにブリグリを聴き返したら、今でもすごく好きな世界観だったことはもちろん、初期のブリグリは私の音楽的ルーツを構築した重要な存在だったことに改めて気がつき、加えて人生で一番音楽を聴いていた90年代後半に彼女たちに出会ったことも関係している。

そう言えば、過去にも同じような理由で買ったアルバムがある。それは、MY LITTLE LOVERのファーストアルバム『evergreen』。ここでマイラバについて書き始めたらキリがないのでやめますが、私はそのCDへの思い入れが強ければ強いほど、自分の手元に置いておきたいタイプ。

コレクター気質ではないし、聴かなくなったらすぐに売りに出すので、持っているCDの枚数は、いわゆる「音楽好きな人」と比べたらかなり少ない方だと思う。ただ、青春を華やかに彩ってくれたものや、辛かった時や苦しかった時によく聴いていたものは、なにがなんでも持っていたい、という変わった趣味嗜好を持っている。

例えるなら「友達みたいなCD」になるのかな。だから、私のCDラックには、全て大切な思い出で溢れかえっている。

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