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【ポートフォリオ理論】もし100万円持っていたら何に投資をするか

こんにちは。ポートフォリオの大切さを痛感している『ここ屋』です。

投資をはじめると必ずと言っていいほど、悩みの種となるポートフォリオ構築

色々なものに投資をして、自分の投資先がゴチャゴチャニなってしまう投資家も多いのではないでしょうか。

ポートフォリオの構築は、投資において非常に重要で、これにより投資人生を変えてしまう可能性があると言っても良いでしょう。

そこで今回の記事では、もし100万円持っていたら何に投資するのかを解説していきたいと思います。

もし100万円持っていたら何に投資をするか

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もし100万円持っていたら何に投資をするか?

投資経験者であれば、即答きるかも知れないこの質問にも、投資初心者ですと悩んでしまうのではないでしょうか。

投資は、個人の投資目的やリスク許容度が異なるため、『答え』となるものは人それぞれですが、おおむね最適解と言ったものは、提示できるのではないでしょうか。

今回は筆者の経験をもとで、投資初心者に向けて、ポートフォリオの例を紹介していきたいと思います。

非課税制度を最大限に利用する

投資をはじめる際には、まずは非課税制度を最大限に利用しましょう。

具体的には『つみたてNISA』や『iDeCo』のことで、それぞれ年間40万円と27.6万円が限度額として設定されています。

iDeCoの投資限度額は、職業などによって異なり、勤めている企業によっては利用できない場合がありますので、会社の総務部などに確認してみて下さい。(2022年10月からは全員利用できるように法改正されました)

つみたてNISAとiDeCoは、それぞれにルールがありますので、詳しく知りたい人は別の記事を参考にしてください。

100万円のうち67.6万円程度は、非課税制度を限度額いっぱいまで利用することをおすすめします。

つみたてNISAとiDeCoの投資先は

つみたてNISAとiDeCoの投資先は、広く分散された全世界株式や全米株式などが良いでしょう。

特に、毎月同額を投資するインデックス投資は、投資の最適解と言われる投資方法です。

定額積立することで、ドルコスト平均法が利用できるため、一株当たり単価を下げることができます。

ドルコスト平均法とは
価格が変動する金融商品を、一定の金額で時間分散して定期的に買い付ける手法です。
この手法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときの購入量は多くなり、価格が高いときの購入量は少なくなります。

インデックス投資は、コア・サテライト戦略の『コア』部分を形成するのに適しています。

コア・サテライト戦略について詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。

特に、つみたてNISAでは投資対象が限られていますが、S&P500や全米株式、全世界株式をベンチマークとする投資信託がありますので、そちらに投資すると良いかと思います。

具体的なおすすめ銘柄は、こちらの記事で解説しています。

アセットアロケーションから考える

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アセットアロケーションとは、運用資産をどのような割合で、何に投資するのかのことであり、特定の銘柄を表すものではありません。

株式、債券、不動産、現物(コモディティ)、現金などに配分する割合を決めるものです。

投資をはじめるにあたり、まずはこのアセットアロケーションを決めておくことは非常に重要なことです。

無理な資産配分や、投資目的に合っていない投資先を選択して、後から投資先を組み直す投資家が多いのは、このアセットアロケーションを決めていないからだと言われています。

ではまず、このアセットアロケーションから決めていきましょう。

アセットアロケーションについて詳しくはこちら

この100万円の全てが、余剰資金(生活防衛資金を除いたもの)であることが前提で考察していきます。

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一般的に、現金比率は10~20%程度と言われることも多いのですが、投資効率を最大化する意味では10%程度でも良いかと思います。

しかし、現在の株式市場が不安定であることを考慮すると、キャッシュポジションを高くしておいた方が良いかと思い、今回は20%としています。

この20%は、株式市場が暴落した時などに、追加投資するための資金とすることが多いです。

全米株式と全世界株式の比率は、個人の投資思想によって決めると良いと思います。

全世界株式や全米株式に全振りしている投資家さんも多いと思いますが、筆者は主にS&P500に投資しています。

ちなみに、全世界株式の半数は全米株式であることや、世界の株式は米国の株式と相関の関係にある場合ば多いため、米国株式が暴落すれば全世界株式も暴落してしまうため、リスク分散とは言い難いと理解しています。

リスク資産を10%と表記したものの、株式そのものがリスク資産であるため、表現として適切でないかも知れませんが、インデックス投資よりもリスクの高いもので、インデックスよりも高いリターンを狙います。こちらでは、コア・サテライト戦略の『サテライト』部分を形成します。

例えば、NASDAQ100に連動するQQQや、Russell2000に連動するVTWOなどがそれにあたります。

リスク許容度が低い投資家さんや、より安全資産に投資したい人などは、この10%で債券やゴールドなどのコモディティに投資することをおすすめします。

100万円でポートフォリオを組むとしたら

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筆者が100万円でポートフォリオを組むとしたら、このような配分にします。

全米株式でなくて、S&P500にすり替わっていますが、全米株式とS&P500はほぼ同様の値動きをしていますので、こちらも好みで良いかと思います。

このポートフォリオでは、全て日本円の資産となっているので、通貨の分散をするのであれば、リスク資産のNASDAQ100を米国ETFのQQQにするのも良いかと思います。

また、キャッシュポジションを持たず100%投資に回せるのであれば、残り20%は債券ETFのAGGやBNDに投資することも良い選択肢かも知れません。

もし100万円を持っていたら何に投資するか:まとめ

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『もし100万円を持っていたら何に投資するか』をまとめます。

◎非課税制度を限度額まで利用する
・つみたてNISA 40万円
・iDeCo 27.6万円
・iDeCoは現在利用できない会社もあるが2022年10月からは全員利用できるようになる
・毎月定額の積立投資をする(ドルコスト平均法)

◎コア・サテライト戦略を考える
・コア80%サテライト20%程度が一般的
・コアは長期のインデックス投資
・サテライトはコア以上のリターンを狙う

◎アセットアロケーションを決める
・現金比率は10~20%とするのが一般的
・全世界株式と全米株式はどちらでも良い
・短期投資などは資産の10%程度
・10%程度はコモディティ(金など)に投資するのも良い
・現金の代わりに債券に投資するのも良い

◎100万円のポートフォリオは
・【SBI・V・S&P500】に40%
・【eMAXIS Slim全世界株式】に28%
・【eMAXIS NASDAQ100】に12%
(・20%はキャッシュ若しくは債券ETF)

筆者のポートフォリオも公開していますので、気になったら参考にしてください。

最後まで読んでくれてありがとうございます。
ではまた、別の記事で。

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