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古典的なRPGの進め方

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剣と魔法がある、まるでRPGのような世界。そんな世界で旅をする幼馴染三人組(時々四人)のワンシーン集。会話文のみも混在。
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#800字SS

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『古典的なRPGの進め方』 脳筋ソルジャー、魔法少女、武闘派僧侶の三人が繰り広げる旅物語。ゆ…

譲原
6年前
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実際、世話が焼けるのは誰なのかという話

「つーかさ、占術師って実際どうなの?」 「どうって?」 「当たんのかって話」 「…そこから…

譲原
3年前
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悪夢を見た話

時々。 まったくわけのわからない、最悪な夢を見る。 どこか冷たさをまとう異質な空気。硬質な…

譲原
4年前

街で足止めされた時の話

「たっだいまー……って、ん?」 暇潰しの散歩帰り。とっていた宿の部屋に帰れば、珍しい光景…

譲原
4年前
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迷宮脱出の話

「あーーー」 迷宮の中、コーンの叫びがこだまする。やかましいと言う前に弱音の言葉が続いた…

譲原
4年前
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複合店舗の話

「はい、先生ー。質問でーす」 街の中。歩きながらコーンは真っ直ぐに手を挙げた。その声にリ…

譲原
4年前
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魔法に必要な手順の話

「リオってなんでそんな魔法出す時に色んな方法使うんだ? ふつーは一つじゃねえの?」 その言葉に、魔法陣を記していた手が止まる。床に膝をついていた少女が顔を上げた。その表情は「呆れた」と言わんばかり。 「使い分けた方がやりやすいのよ。同じ食事でも、パンは手で、ステーキはナイフとフォークを使うでしょう?」 「それって、使い分けないと行儀が悪いぞーとかある?」 「無いわね」 きっぱりとリオノーラは断言する。蔓を巻き付けた、インクに浸していない素のままの筆が床を滑る。何も書けないはず

話してほしい話

「眠れないのか?」 「コーン」 闇の中、差し出されたカップを受け取る。 久しぶりの野宿。寝…

譲原
4年前
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将来の話

「お前ら結婚すんの?」 幼馴染の唐突な言葉に、ルークとリオノーラは顔を見合わせた。コーン…

譲原
4年前

ある日、森の中で

「ふぅ……」 三人がワイワイと野宿の準備をしている。私は一人、たき火に使う小枝を抱えて遠…

譲原
4年前
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高等魔法を習得できた話

大きな建物。神殿とも王宮とも違う半球体形状のそれは、魔法訓練所だ。国内でも数か所しかない…

譲原
4年前
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朝の話

朝の光。カーテンの隙間から漏れ出すそれに、少年は渋々目を開けた。 掛布を剥いで身を起こす…

譲原
4年前
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本と情緒の話

「付き合ってくれてありがとう」 「いーって。それよりオッケーもらえて良かったな」 他人の家…

譲原
4年前
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