見出し画像

貯金ができない!

こんにちは!
健やかな心をつくる栄養シリーズです。
これまでお話したたんぱく質・アミノ酸について、まとめると以下のようなことがわかりました。

《毎日、入れ替わるアミノ酸》

私たちの体は、脂肪を貯めることができきるが、アミノ酸は貯金することができない。
アミノ酸が繋がってできるたんぱく質は、新しいアミノ酸と毎日毎日入れ替わって、からだを維持している。
したがって毎日、質の良いアミノ酸(たんぱく質)を摂ることが、毎日の健康の秘訣。

《必須アミノ酸と非必須アミノ酸》

私たちを構成するこの20種類のアミノ酸は、大きく分けると2種類に分けられる。
体の中で作ることのできない必須アミノ酸 と、体の中で作られる非必須アミノ酸がある。
必須アミノ酸の方は体の中で作ることができないために、毎日の食事から必ず取ることが必要である。
それでは、私たちには、どのくらいのたんぱく質やアミノ酸が必要なのでしょうか?
驚いたことに、こんなに大切なたんぱく質やその構成成分であるアミノ酸ですが、人のからだにとって、どのくらい必要なのかは、未だ明らかになっていないのが現状なのです。
からだが要求するアミノ酸の必要量とそのアミノ酸パターンは、一人ひとりの代謝能力、年齢、性別、食事、ストレス、ライフスタイル、身体活動などによって変わります。
同一人物でも1日の時間帯や人生の段階によって変わってしまい、本当にからだが必要とする量を確実に計算することはできないようです。
しかし、ストレス時、スポーツ選手、妊婦さん、成長期の子ども、病気からの回復時、飲酒・喫煙時などは普段の状態よりも必要量が増えることがわかっています。

《生活習慣病とアミノ酸》

人類はもともと肉食動物に位置付けられています。1万年前に農耕が始まる前の食事は、必須アミノ酸を摂りやすい動物の肉や木の実、魚や貝類でした。
しかし現代はどうでしょう。
必須アミノ酸・リジンやメチオニンが少ない穀類を主食とする生活に変わってきています。
穀類の足りないアミノ酸を補うことのできる卵や肉ですが、それらが高価だった少し前の時代は、それを大量の穀類で補う必要がありました。
しかし、それではエネルギーが多くなりすぎるという問題点もありました。機械のなかった100年前までは労働がハードでしたので、その分を労働で使い切ることができていました。
機械化の進んだ現代はその余剰分を使い切ることができず、そのバランスの乱れが生活習慣病に大きく関係しているといわれています。


クルマで移動をし、川で洗濯をしなくても良い便利な世の中になりましたが、現代に生活習慣病が増えた要因には、こういったことが関係していたのですね!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?