見出し画像

あなどれない家族会議 ー 「言い合い」を「話し合い」に戻す3つの秘訣。

毎日の生活の中で、決めなければいけないことはたくさんありますね。
それが自分一人で決められることならいいけれど、他の人と話し合いながら決めるとなると、なかなか大変です。
そして人生のなかでは、むしろ一人で決められないことのほうが多いです。

--- 🍀 ---

先日、実家の弟が体調を崩し、救急車で病院に運ばれました。
幸い命に別状はなく、適切な治療を受けて、その日のうちに自宅に戻り、あとは近くの病院に通いながらすごしています。

救急病院から自宅に戻ったあと、家族でその後の対応について話し合うことになりました。当の本人は、体調が悪いので何をどうするといった具体的なことを考える余裕がありません。残った家族で方針を決めて、弟本人に勧めるという形になりました。「家族会議」です。

様々な意見が出されましたが、途中で感情的な論争になりそうな雰囲気も。
みな、それぞれの事情や意見があります。そして、自分ができること、できないこともあります。噛み合わないこともあるわけです。

--- 🍀 ---

議論が噛み合わない時に、私が大切にしていることは3つあります。
今回も、それが大いに役に立ちました。

1つ目は、全員の言い分の「正当性」を認めること。
2つ目は、食い違う言い分の「共通点」「同じ点」をみつけること。
3つ目は、リラックスした雰囲気をつくりだすこと。

少し補足しますね。

1. 全員の言い分の「正当性」を認める

たいてい、誰もが「自分の言い分」が自分にとってベストです。「私の意見が正しい/最善」とか、「相手の言う通りだと自分が大変」などなど。なので、その「正当性」は認めるようにしています。
こう言うとかっこよさそうですが、実際にやってることは「あ、なるほどね」と言っているだけです(笑)。


2. 食い違う言い分の「共通点」「同じ点」をみつけること

議論が噛み合わない時は、たいてい「人と違っている自分の言い分」を話していることがほとんどです。なので、様々な言い分のなかから「共通しているところ」をみつけて、それをみんなで共有できるようにしていきます。

相手と共通している、共有しているものがある、とわかると、「自分の言い分」が「正当かどうか」よりも「相手との違い」ぐらいの目線で見ることができるようになることも結構あります。


3. リラックスした雰囲気をつくりだすこと

議論が噛み合わない時は、たいてい「なごやか」な雰囲気ではありません。不満、不安、イライラ、緊張感などをそれぞれのメンバーが持っていることでしょう。
お茶を淹れてみる、お菓子を差し入れる、なんていうのもいいですよね。もちろん場所選びも結構大切でしょう。


今回は、家族のそれぞれが「弟にできるだけ早い段階で専門的な治療を受けてもらいたい」という共通の願いを持っていたことを全員が確認できたことが「言い合い」から「話し合い」への転換ポイントとなりました。こうなると逆に「家族」というのは「気が知れている」のでトントン拍子です。

また、途中でワンコがひょこひょこ入ってきたのも、「リラックス」作りに大貢献でした。

--- 🍀 --

さて、後になって改めて気づいたのですが、今回の「家族会議」は「言い合い」になりやすい状況でした。
というのは、きっかけが弟の体調が突然悪化して救急車で運ばれたという突発的な出来事だったからです。

こういう緊急時は交感神経が活発化します。
心拍数が上がる、目は大きく開く、発汗する、など生き残るために「瞬間的に動きを取りやすい」状態になります。「相手を倒して生き残る」という「闘争」モードで、ある種の興奮状態です。

つまり、家族それぞれのベースが興奮状態、闘争モードが抜け切ってないままの話し合いだったのですね。もともと「言い合い」になりやすいメンタル状態だったわけです。

今思い返すと、この「家族会議」のなかで、KYなくらいにワンコがうろうろしてくれて本当に助かりました(笑)。

--- 🍀 --

夫婦や家族で決めていくこと、というのは、意外とたくさんありますね。家族というのはある意味「気遣いの全くない間柄」だったりするので、ヒートアップすると結構大変なことも多いです。
むしろ「家族だからこそ」丁寧な気持ちで話し合いの場を作ることが必要なのかもしれません。

家族会議、どうぞ丁寧に、大切に。

というわけで、エンディングにもう一度。


「言い合い」を「話し合い」にする3つの秘訣

【1】全員の言い分の「正当性」を認めてあげよう
【2】食い違う言い分の「共通点」「同じ点」をみつけよう。
【3】リラックスした雰囲気をつくりだしてみよう。


あなたの毎日のどこかでお役にたちますように。


今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。

noteは長めのひとりごと。 「役に立たなかったけど、読んでよかった」そんなものを書いていきたいなあ。 💫noteユーザーではないかたも「スキ(❤️)」ポチッとできますよ。