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コーチングと心理カウンセリングを対比しながらイベント聴講した話|ココカリ心理学コラム

THECOACH × ポジウィル|キャリアアップにコーチングをどう使うか?|コーチングスクール代表対談イベントがあり、現場の空気感も味わいたくオフラインで参加してきました。両社ともコーチングスクールを運営する競合なのに、業界全体を盛り上げていきたい!という熱意の一致で手を取り合う姿勢がすばらしいです。

よくよく聞いていると、競合ではあるもののがっぷり四つではないのですね。

©️2024 cocoro no cacari

国際コーチング連盟ICF認定のコーチングスクールから始まったTHECOACHと、キャリア支援のポジウィル。根っこが違うし、コーチングなのかキャリア支援におけるコーチングスキルなのかでも微妙に違う。実際に見聞きしないと気づけないもので、興味深かったです。

コーチングと心理カウンセリングの相違

「コーチはクライエントに問いを立て、クライエントの中にある内なる声を呼び起こす」このフレーズに心が響きました。

自分の価値観って、純粋無垢に自分の内側から生まれたものなのか、改めて考えると疑問ですよね。外側にある世の中基準や他者の評価軸に囚われて、あたかもそれが自分自身の価値観だと盲信している場合があります。深く内省して奥底や核を見極める。セルフワークでは限界があり、コーチの介在価値がここにあります。

心理カウンセリングでも同じようなことをやっているな、という印象を抱きました。ただその場合、実施するタイミングが後半というか、こころの健康度がかなり回復してきてからの関わり方だなと思いました。

過去に開催した私とポジウィルの対談イベントで、コーチングを使うキャリアコンサルタントと、カウンセリングを使う心理士の相違を示しました。大枠で言えば、心理カウンセリングで目指す状態変化はマイナス→0ですが、0になったら終結ではなく、そこから1,2..5と高めていくような関わりもします。この場面では傾聴に加えて、積極的に導き上げるコーチングの手法を用いていると言えそうです。

©️2023 cocoro no cacari

コーチングと心理カウンセリングは、似て非なるものではなく、同じとこもあるけど違うところもある、という関係性なのだと、改めて確信しました。

4L理論からライフキャリアを設計する

キャリア理論の権威サニー・ハンセンは、キャリア=仕事ではなく、キャリア=人生そのもの、仕事や家庭・社会・世界とのつながりで統合的に考えていくものだと提唱しました。

イベントではワークショップの時間があり、この4L(仕事Labor /愛LOVE/学習Learning/余暇Leisure)の枠で、まずは現在の自分が置かれている状態と配分を書き出し、次に3年後の理想を書きました。

思い出したのは、会社員時代の29歳時に受講したリクルートマネジメントソリューションズ社のキャリアデザイン研修。年表を書くワークをとても覚えていて、仕事だけじゃなく、家族や環境変化も予想して書き入れるフォーマットだったのです。5年後には子どもが8歳になっていて2人目も生まれてだから所得を重視していたほうがいいのかなとか、20年後は介護の必要があり時間的に余裕のある働き方ができていると幸福度が上がるのかなとか、想像上ではあるものの単なる夢物語ではなく、現実味もある理想図が目の前に現れて、グッと「今やること」の解像度が上がった気がしました。

今回の4Lワークも書きながらドキッとしてました。変化を望んでいる自分がそこにいたのです。やはり胸の内になんとなく考えているだけではダメですね。書くのが大事。未来の自分が今の自分を誇れるよう、未来を見据えつつも今を生きる姿勢で、今日も今日とて今日を過ごしていきましょう。

学びと気づきの時間をありがとうございました。

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