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不完全な司書

人文系施設図書館 Lncha Libro
ルチャ・リブロ

精神障害を抱えながら施設図書館の運営を行う青木海青子さんの本を読みました。

図書館というものの存在

不完全な司書とは…
ルイス・ボルヘスが「バベルの図書館」の中で「不完全な司書である人間は、偶然もしくは悪意ある造物主の作品なのだろう」と書いたもの

「不完全な司書」より

築70年の古い家で7年がすぎ、山と川の間に何とか土地を拓いて建った家で、自宅の一部を開放して図書館を営む日々…

青木さんが施設図書館を運営する日常が描かれている。

読み進めながら…
そんなふうな生き方もあるのか…と。

2022年の来館者736人というのだから…
地域の人々だけでなく、いろんなところから訪れてる人がいるんだと少しびっくり。

世の中にはこうした青木さんの生き方に共感する人が確実にいる。
本を読んだり、実際に訪れてみて、青木さんの生き方からヒントをもらい自分の生き方をまた見つめてみる。

自分の不都合な状態に…戸惑い不安で、家に閉じこもってしまいそうな…
どうして彼女はそんな生き方ができるのだろう
彼女の生き方に私はなんだか勇気がもらえる

実はこの本を読んだのは、私が最近通っている施設
「シェア型私設図書館&ワークショップスペース MAYU」さん。

インスタ↓
@mayu_okazaki

気軽に集まれていろんな人と対話ができる場
リビングルームのように使ってもらえたら…
そんな想いからできた街なかの図書館。

本を借りたり、イベントに参加したり、オーナー定例会に参加したり、全く違う世界を持っている方々との交流はとても楽しそうで、私も参加している。

本を借りるだけよりも、私は館長さんの想いに共感し、そんな場がずっと続いていくようにオーナー側から応援している。

***

人の想いから人の集う場所が広がっていく。
こうした想いが水の輪のようにゆるやかに伝わっていく。

人は感情にとらわれる。
イライラしたり、悩んだり、悲しくなったり、ちょっと行き詰まったら、こうした対話できる場に行き誰かと話してみるといい。

それだけでなにか生きるヒントがもらえる。
明日が楽しくなることもある。

人と人が集まれる場所、話せる場所がもっと増えるといい。お茶を飲みながら話せたら最高!

ゆっくり本が読める、落ち着ける場所が街の中に増えていくことは、本好きの私にはたまらない。

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