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【事例】自由なわたしを妨げるネバナラナイ星人の仮面(1/3)

職場の人間関係の辛さだったり、やりたいことが定まらないことだったり。こころナビゲーターのサービスで、いろいろお聴きしていく中で、少しずつ核心に近づいてきている感じがする綾乃さん(仮名)のお話。シリーズ第四弾をご紹介していきます。

今回は、自由なこころを持ちながら、仮面をかぶって生きてこられた綾乃さん(仮名)の、自由を取り戻していくお話です。自由になっても、やることはちゃんとやるという綾乃さんの性格も踏まえた上でお話を進めています。誰にでも当てはまるわけではありませんのでご注意ください。

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。

モヤモヤの大元は?

山根 「では、今日はどんなお話からお聞きしていきましょうか」

綾乃 「どうしましょうね、だいぶ深いとこまで出してもらいましたよね」

山根 「うん、この間、どうでした。あれやってから」

綾乃 「あのね、やってからね。ちょっと結構いろんな気持ちの葛藤が、正直あったんですよ」

山根 「ほぉ〜、うん」

綾乃 「で、ちょっと見えてきたのが、家族。今の」

山根 「うん」

綾乃 「結構わたし、主人に対してのこころのブロックがすごいんだなって。ちょっと最近思い始めました。これか〜って」

山根 「へぇ〜」

綾乃 「だから、そこかな〜って。ふわっと思ってます」

山根 「それは、『これか〜』とか『そこかな〜』ってのは、どんな感じなんでしょう?」

綾乃 「なんかね、急に降ってわいてきたような感じです」

山根 「降ってわいてきた。何が?」

綾乃 「モヤモヤしてたのが。どうしてこんなにモヤモヤするんだろう、イライラするんだろうって思ってたのが。なんか一言、言われたこととかで。パーンと、なんか降りてきて。あ、この人の、この一言で、わたしイラついてたのかなとかね。あ、今日は穏やかだな。それは顔合わしてないからか。とかね」

山根 「うん」

綾乃 「あの、考え方がね。全然違うんですよ。だからな〜んて言うんだろう。合わしてたんですね、今まで」

山根 「うん、うん、うん」

綾乃 「でも、もう。なんか合わさなくっていいかって、思えるようになってきた、かな。それぐらいからなんか、ちょっとずつ。あ、もしかして、いろいろ思ってたのって。この人とか、家族に対しての、なんかブロックがすごいあったのかなって」

山根 「ほぅ〜」

綾乃 「『まぁいいっか〜』『まぁいいっか〜』と思いながら。『でも〜』ってあったのは。なんか結局、家のことだったんですよ。『何々しないといけないし』とか、『まるまるがあるから』とか。だから『まぁいいっか〜』と思いながら『まぁいいっか〜』ってなりきれてなかったのが。なんとなくおうちから見たらっていうのが。ちょっと最近わかってきたっていう、ここ2週間です」

山根 「ふ〜ん、そうなんですね。そっか。なんか、やっと気づいたのですねって感じですね」

綾乃 「あ、気づいてたんですか?」

山根 「いいえ。今の話だと自分で気づいてなかったっていう感じの話でしたよね」

綾乃 「うん」

山根 「モヤモヤはするんだけど、そのモヤモヤの正体がわからないみたいな。さぁ、で、話はどこへつながっていくんでしょう?」

綾乃 「(笑)」

スッキリ生まれ変わりたい

綾乃 「あの〜、なんて言うんだろう、なんか、人と話してもスッキリしない日もあったんですよ。話したいことが話せてるのに。何が引っかかってるのかなって、ずっと思ってたのが。家のこととかを当てはめていくと。あ、これだったのかっていうのが。いくつかあったんですね」

山根 「うん、うん」

綾乃 「だから、なんて言うのかな。固定観念がやっぱり『ねばならない』が、そういう意味では。もうすごく強くて」

山根 「うんうん」

綾乃 「家ではきちっとしなければならないとか、家は休める場所でないといけないとかっていうところが。なんか強すぎたのかもしれない。別にリラックスできるのが家じゃなくてもいいじゃないとか。他で見つければいいじゃないって思えば。そう〜でもないのかなとかね」

山根 「うん」

綾乃 「なんかあんまり的を得てないんですけど。なんか、でもちょっともやが晴れてきた感じがする」

山根 「もやが晴れてきた」

綾乃 「うん」

山根 「綾乃さんとしては、じゃあそのもやが晴れてきて、どうなっていきたいですか?」

綾乃 「もやが晴れてきて、、、」

山根 「うん」

綾乃 「、、、スッキリ生まれ変わりたい」

山根 「スッキリ生まれ変わりたい?どんなふうに生まれ変われたらいいですか?」

綾乃 「自由になりたい!」

山根 「うん。自由になれたらいい感じですか?」

綾乃 「自由に、のびのび」

山根 「うんうん」

綾乃 「気にせずとかね」

山根 「うん。自由にのびのび。まぁ、なんだろう。本当にこころが自由になれたらいい感じかな。いっちゃいますかぁ?自由に!、、、そうですね。じゃあ、今の綾乃さんが自由でないのはどういうところですか?」

綾乃 「自由でないのは、、、なんだろう、あぁしろこうしろとは言われてないんだけど。なんか、家のことは全部やらなければいけないっていう雰囲気」

山根 「雰囲気?」

自由なはずなのに息苦しい

綾乃 「雰囲気。雰囲気っていうか。なんだろう。わたしが全部やらなければいけないんだろうなと言う。結局、何々しなきゃ。ねばならない」

山根 「うん」

綾乃 「これは、しなければならないみたいなものが。また、なんかちょっと強くなりつつあるので。あ、これなんか嫌だなって思ってるわたしがいてる」

山根 「うん、うん」

綾乃 「するのが嫌とかではないんだけど。自分のやりたいこともやりたいし。その隙間時間で。なんて言うんだろ。自分のタイミングでやりたいかな」

山根 「うん」

綾乃 「結構ね、相手のタイミングで、いろいろ、これやって、あれやってって言われると多分嫌なんですよ」

山根 「うん、前も言ってましたね」

綾乃 「ここかな〜。だから自由じゃないと思ってるのかなぁ」

山根 「そうなんですね。相手のタイミングに合わせるのが自由じゃない?」

綾乃 「う〜ん。なんか。わたしは今違うことをやってて。しないとかって言ってるわけじゃないのに。『今やって』って言われると。いやいやいやいやっていう。ちょっと待って、ちょっと待ってみたいな」

山根 「へぇ〜」

綾乃 「で、その次に言われるのが、『それ、今やらないといけないことなの』『そんなに大事なことなの』て言われると。やっぱり自分の勉強とか。自分ごとだと。なんて言うんだろう。自分のことばっかり優先して、じゃないけど。家のことはどうでもいいと思ってるのかっていう風に言われてるように聞こえちゃって」

山根 「うん」

綾乃 「あ〜、もう先やりますよ。はいはい、みたいな」

山根 「ふ〜ん」

綾乃 「大したことではないんですよ、全部。1つ1つは」

山根 「うん」

綾乃 「多分周りから見たらわたし、すごく自由なはずなんですよ」

山根 「そうなんですね」

綾乃 「多分。あの〜、フルタイムで普通に仕事をしてて。でも別に介護してるわけでもないし。あちこち旅行行ったりとかして。楽しんだりもしてるし。周りから見たら全然自由じゃない。好きにやってるじゃないて、多分見えてると思うんですよ」

山根 「うん、うん」

綾乃 「でも。考えてみたらずっと息苦しい」

山根 「ふ〜ん」

綾乃 「と思ってるのは。なんか結局家のことで何々しなきゃ。ねばならないが、根底にあるから」

山根 「うん」

綾乃 「そこに帰ってきちゃうんですよ。あ、これだなって、なんとなく思ってきて」

山根 「うん」

綾乃 「うん」

山根 「なんか、さっき言われてた。『それ、今やらないといけないの』とか、『そんなに大事なことなの』とか。この間言われてた、なんとか星人の言葉みたいですね」

綾乃 「ネバナラナイ星人(笑)」

山根 「ネバナラナイ星人(笑)」

(続く)



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