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【事例】自由なわたしを妨げるネバナラナイ星人の仮面(2/3)

こころナビゲーターのサービスでお聴きした、綾乃さん(仮名)のお話。シリーズ第四弾。

モヤモヤの原因を突き詰めていくと、自由なはずなのに息苦しさを感じていたことに気づいた綾乃さん。そんな綾乃さんにとっての自由とは、、、

今回は、自由なこころを持ちながら、仮面をかぶって生きてこられた綾乃さん(仮名)の、自由を取り戻していくお話です。自由になっても、やることはちゃんとやるという綾乃さんの性格も踏まえた上でお話を進めています。誰にでも当てはまるわけではありませんのでご注意ください。

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。

わたしのペースでやりたいのだけど

綾乃 「だから、ネバナラナイ星人が、うちの家にはいっぱいいるっていうのが、なんかわかった感じ」

山根 「ほぉ。え、それはもう、そう言う言葉をかけられているっていう状態ですか?」

綾乃 「うん。あの、なんて言うんだろう。うちの主人も、『何してもいいけど、それはしておかないとダメだろ』とか、『家のことは全部してからするもんじゃないの』とかね」

山根 「うん」

綾乃 「なんだろう。わたしの中では、トータル的に、最終的にできてたらオッケーって思ってるんですけど。やっぱり、そうじゃない家族もいてて。先にするもんでしょう。みたいな。順番の問題なんですけどね」

山根 「うん」

綾乃 「そうすると、『それ、今やらないといけないの』とか、『それ、そんなに大事なことなの』っていうことになってくるので。だから、多分見てる景色が違うんだろうなっていう」

山根 「見てる景色が違う?」

綾乃 「うん。なんか先にやってしまって。なんて言うんだろう。好きなことをしてるのを描いてる人と。トータル的に1日自分のやりたいようにやって。やらなきゃいけないことも、最終的に全部終わらせたらオッケーって思ってる人とで。多分、ゴールは一緒でも、途中経過の景色が違うと思うんですよ」

山根 「うん」

綾乃 「なんて言うんだろう、わかりにくいですね」

山根 「いや。なんか、言いたいことはなんとなくは伝わってきてます」

綾乃 「うん」

山根 「綾乃さんのペースでやりたいってことですよね」

綾乃 「そうそうそうそう。だから、わたしのペースでっていうのが、多分通じてない」

山根 「う〜ん」

綾乃 「相手に。ただ相手は相手のペースがあって」

山根 「うん、うん」

綾乃 「こっちでやるべきでしょみたいな」

山根 「やるべきでしょってなるわけですね」

綾乃 「わたしはパターンBがいいと思ってたとして、相手はパターンAがいいと思ってたとしたら。『え、そんなのパターンAでやるべきでしょう』って、こう押し付けられてる感じ」

自由ってどういうものかかわからない

山根 「うんうんうん、、、なんか、そうですね〜。綾乃さん的には、どうなれば1番いいんですか?」

綾乃 「最近それがね。わからなくなってきたんです」

山根 「うん。ですよね」

綾乃 「じゃあ、どうなったらいいんだろうって言うと。そう。ありたい姿が、そこに思い浮かばなくて」

山根 「うん」

綾乃 「だから、話が全然進まないんですよ」

山根 「うん、うん」

綾乃 「これ、ありたい姿が描けない時って、どうしたらいいんだろうなっていうのが、なんか最近の悩みです」

山根 「ふ〜ん」

綾乃 「でも、何か今の現状にめちゃめちゃ不満があるわけではないし。それなりに生活はできてるわけで。楽しいこともあるしね。でも、『じゃあ、どうなりたいの?』って言われたら、見えないんです」

山根 「まぁ、さっきは自由になりたいって言ってましたけど」

綾乃 「そう。だから、自由になりたいっていうのはあるんだけど。それがどういう状態かって言われたら、説明できない」

山根 「うん、それはそうでしょうね。今まで自由を見たことがないって感じだろうと思うので」

綾乃 「(大きく)うん!」

山根 「そうですね、多分。なってみて、初めて、『あぁ、これが自由だったのか』って気づくっていうパターンかなと思いますけど」

綾乃 「あ〜!なるほど!(笑)『これか〜!』みたいな」

山根 「そうそうそうそう。だから、綾乃さんのこれまでに、自由な世界っていうのを経験したことがないって感じかなって」

綾乃 「うん、多分ね、ないです。わたしね、1人暮らししたことないんですよ」

山根 「うん、うん」

綾乃 「あの〜、させてもらえなくって。正確に言うと」

山根 「うん」

綾乃 「で、箱入りとかでは全然ないんだけど。結局、何もできなかったっていうか。やりたいこと、いっぱいあっても。あんまりさせてもらえなかった、、、ん?あ、させてもらってるなぁ。ただ、わたしが本当にやりたいって思うことは、させてもらえなかった」

本当にやりたかったこと〜ひと時の自由

山根 「本当にやりたいことはなんだったんですか?」

綾乃 「本当にやりたいことは。わたし、海外に1人で行きたかったんです」

山根 「ほぉ。うん、うん」

綾乃 「あの放浪の旅じゃないですけどね。英語すごく好きで。ちょっと旅に出たいなってずっと思ってたけど。絶対許してもらえなくて。で、唯一オッケー出たのが。超ショートステイの。ショートのホームステイだったんです」

山根 「ほぉ」

綾乃 「1ヶ月だけだったら、行っていいよって言われて」

山根 「うん」

綾乃 「うん」

山根 「それは行ったんですか?」

綾乃 「それは行きました」

山根 「え、どこへ行ったんですか?」

綾乃 「オーストラリア行きました」

山根 「オーストリア行った」

綾乃 「うん」

山根 「で、1ヶ月?」

綾乃 「1ヶ月。春休みに。学校の」

山根 「どうでした。それ」

綾乃 「すっごい楽しかった!!」

山根 「すっごい楽しかったんだ」

綾乃 「すっごい楽しかった!!」

綾乃 「ホームステイしてたので、もちろんおうちには帰るんだけど。自由だし。いちいち申告しなくていいっていうのがすごく自由だったっていうね」

山根 「うんうんうん」

綾乃 「で、あとはなんだろう。申告しなくていいっていうのはあったし。時間は気にせずに動けるっていうのもすごく楽だったし。常に帰りの時間は気にしなきゃいけないっていうのが、なかった」

山根 「うん」

綾乃 「うん。で、あと、なんだろう。単純に楽しかった!」

山根 「うん」

綾乃 「学校も楽しかったし。勉強難しかったけど。楽しかった!」

山根 「めっちゃ楽しかったに力入ってますね」

綾乃 「本当に?(笑)うん、本当楽しかった!」

山根 「ということは、まぁ。自由は経験してたわけですね」

綾乃 「そこでは自由経験してました。ほんとですね。今言われて気がついた」

(続く)


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