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精神疾患当事者をどう支える?

今日はうつ当事者のかたではなく、その当事者のかたを支えてくれている「ご友人やご家族」に向けた記事です。

「どう接したらいいんだろう?」「理解ができない」など、悩んでいらっしゃる方々が多いのではないでしょうか。

私の親も「知識がなかったから、なんで?どうしてそういう行動をするの?とイライラすることもあった」と言っていました。

当事者の周囲の人々がどんな対応ができると良いのか、私なりに考えてみました! 
 
それぞれについて細かくお話しします。 
 

【お友達編】

「最近元気がないから元気づけよう」と思ってくれる気持ちは大変ありがたいです。ありがたいのですが、「元気出しなよ!」という言葉は禁句。
元気を出したいのは誰よりもうつ当事者です。声をかけるとしたら「ゆっくりで大丈夫だよ」というような、焦らせない言葉がベスト。

遊びに誘うことについては、うつの初期や回復期に入っていればOK。でも、かなり落ちている状態であればやめたほうが良いです。
当事者にとっては、準備をする気力がない、そしてお誘いを断ることや、当日どうしても体が動かなくて約束をキャンセルすることへの自責感などで、ますます鬱がひどくなる可能性があります。

連絡の取り方について、電話はやめましょう。
ラインなどのメッセージで、他愛無い内容を送ってくれると嬉しいです。そして返事は気長に待っててほしいです。
ここでも元気づけようと思わなくて大丈夫。「今日めっちゃ寒いねー。風邪ひいてない?私は鼻水ずるずるだよー」というような雑談こそ、人と繋がっている感覚を思い出すと同時に、返事を焦らされていない、とても良いメッセージだと思います。 
 

続いて【ご家族編】

うつになると、出来ることと出来ないことのムラが出てくることがあります。
ご家族にとっては「好きなことしかしない」とイライラすることもあるかと思いますが、そのイライラを当事者にぶつけるのは絶対にNG。それをぶつけてしまうと、好きなことすらしなくなる恐れがあります。
また、うつが悪化すれば好きなことすら出来なくなるので「好きなことができている」というのはある意味安心できる状況です。

もし、もうすでにほぼ寝たきりで、うつがとても悪い状態の当事者を見守っている場合。
睡眠はとても大切なので、いつも寝ていることについてあまり悲観的になる必要はありません。本人が食べられるものを用意してあげてほしいです。
ただし、寝たきりとはいえ定期通院だけは必ず行くように促してください。時々一緒に同行して、ご家族も先生から話が聞けると安心できる面もあるかと思います。

ご家族も息抜きをしっかりするよう心がけましょう。
当事者のうつに飲み込まれそうな時は、家族会に参加してみるなどして気持ちを吐き出す場を設けると良いですね。 
 

以上、うつ当事者への対応法についてお話ししてきました。

私は周囲の理解が得られず、一気にうつが加速しました。
無理やりに理解させようとリストカットをしたこともあります。

会話などの中では、心配していること3割・普通の雑談7割くらいを意識してもらえるとありがたいなと思いますが、そこまで求めるのも申し訳ないので、普通に受け入れてもらえればそれで嬉しいです。

精神疾患は、疾患を抱えている本人も、本人を支える周りも苦しい面があります。
そのような人たちを手助けするべく専門家が存在していますので、ぜひ病院や役所などで相談してください。
今は相談を受け付けるアプリなどもありますので、SNSでも構いません。打ち明けて頼ることを怖らがらないでくださいね。

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