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風に吹かれて


ずいぶん長い間、自分が自分らしくあること、アイデンティティーを守ること、自由に生きることに必死だった気がします。

それでもいつしか、自由という言葉への執着も薄れ、ただただ流れるように生きる時間が増えました。

そんな中、冬至前に、大きく心揺さぶられるニュースが飛び込んできました。

だけど、怖くて受け入れることが出来なかったのでしょう。反射的に拒絶して、その感情を認めることをしませんでした。そういう時、どうしても自分が何かに乗っ取られる感覚に襲われてしまうのです。

そこから、原因不明の胸の痛みが始まりました。

目の前の世界がぼんやりして、何も湧き上がってこなくなり、絵も文章も思うように描けなくなりました。

そんな状態がしばらく続き、28日、今年最後の整体師さんによるオンラインヒーリングを受けるとき、胸の痛みが気になることを伝え、身体を観てもらいました。

終わってから、胸の痛みの原因を聴いた時、あるニュースのことを伝えられました。

その瞬間、涙が止まらなくなりました。

やっと受け入れられた瞬間でした。

『無意識下で、あまりに深く共鳴してしまったようですね。』と整体師の先生は仰いました。

わかっていても、認めるのが怖かったこと、名前を口にするだけで、滝のように感情が溢れ出しそうになること、自分でも理解できないほどの揺さぶりが怖くて、拒絶反応せずにはいられなかったことに、気付かされた瞬間でした。

わたしはずっと自分の感受性を恐れ、否定していたことを、ようやく自覚しました。

それから2日経ち、絵も言葉もちゃんと溢れてくるようになりました。

抑え込んだ分、溢れてくる⁡エネルギーに身を任せ、立て続けに2枚描きました。

そのあと、浮かんできた言葉がありました。

ひとつは、感情は分けられない、ということ。

もうひとつは、自由(好き勝手)には生きられない、ということ。

あんなに自由を求め続けた自分の中に、自由には生きられないという言葉が、当然のように浮かんできたことに驚きました。

それは、個人の意志で求めるちっぽけな自由によって、逆に不自由になってしまっていたということに気付いてしまったから。自由とは、大いなる流れに身を任せることであり、その流れはすでに決まってしまっているということ。もうわたしは、わたしの個人的な自由意志(エゴ)を貫いて生きることはできないということを、魂を通じて、思い出し、悟らされたような気がしました。

そしてこの、ずっと受け入れがたかった感受性があるからこそ、創作表現できるということにも改めて気が付き、やっとありのままの自分を認め始められるスタート地点に立てたのかな、という気がしています。


玉ねぎの皮を剥くように、少しずつ、コアに近づいていく旅。

きっと死ぬまで紆余曲折はあるのでしょうが、こんな風に日々起こる現象や、湧き上がる感情から目を逸らすことなく、この先もただ、気付きつづけていけたらいいなと思います。

いつも誰かに、助けられ支えられ気付かされ救われてきました。わたしのいのちはわたしだけのものではありませんでした。すべては繋がっていて、生かし生かされていることを知りました。

だから、これからは、さんざん追い求めてきた自由(エゴ・頑張りすぎること・他の何者かになろうとすること)を手放し、このままでいいんだという心地よさの中で、魂の声に従って生きるのみ。そんな事に気付かされたこの2021年は、本当にいい一年でした。

noteでは、素敵なご縁に恵まれて、充分すぎるほどの交流を体験させてもらうことができました。

みなさまのスキやコメント、サポートに励まされ、力をいただきました。

裸になりたくて、2020年8月から始めたこのnote、読んでくださる皆さまがいたから、わたしも救われました。

ありがとうございます。

これからも、目の前に広がるこの世界に心地良さを感じていたいから、どんなときも、わたしはわたしの魂の望みをいちばん大切に、マイペースにのんびりゆったり過ごしながら、導かれるままに、創作や環境作りに取り組んでいきたいと思っています。

そして、わたしがわたしのいちばんのファンであり、理解者であり、寄り添ってあげる覚悟を持つこと、そのことだけは忘れないでいたいです。


前回投稿した記事の絵に対して言葉が出なかったのも、今となってはその流れが意図するものが、ほんの少しだけわかるような気がします。この作品に込められた無意識下の想いは、わたしの中に埋もれさせてしまっていた、たくさんの感情に気付かせてくれた、神田沙也加さんに捧げます。



最後に。今年描いた絵は、今年中に投稿しておきたいと思います。


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12月17日完成作品。A5/タイトル未定。

描く前はなんかモヤモヤしていたのですが、描いてたら、途中で急に断捨離したくなりました。そのまま描き続けていたら、すごくスッキリして、モヤモヤもなくなっていました。絵の中に吸い込まれて光に変わったような感覚でした。この下絵には、花の絵が隠れています。


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12月26日完成作品。タイトル未定。

クリスマスイブの日、夫の買ってきてくれた苺がとってもきれいだったので、食べる前に写真に撮っておいて、あとで描きました。小さなダンボール紙に描いています。いちご、大好きです。


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12月31日完成作品。A5/タイトル未定。

抑え込まれていたエネルギーを、ひまわりに託すように描きました。ひまわりに辿り着くまでにも、いろんな下絵を重ねて描いているので、かなり肉厚な作品になりました。(小さな紙がずっしりと重たくなりました。)何でも受け止めてくれるような、ひまわりのエネルギーは、描いているだけで救われ、解き放たれるような気持ちです。わたしにとっては、どんなエネルギーも光に変えて、咲いてくれる花です。


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12月31日完成作品。A5/タイトル未定。

これは、ひまわりの絵の途中段階で、紙の上に絵の具がてんこ盛りになったので、白紙の紙をペタッと貼りつけて、絵の具をうつしたのですが、せっかくなので、その紙も作品にしてしまおうと、上から重ね描きして、最終的にこうなりました。 

うつした時の絵の具の凸凹の加減が気に入っています。こういう、偶発的なものを、そのまま使うのが好きです。

白鷺が川で魚を探している後ろ姿が可愛くて、そのうち絵に描きたいなぁと思っていたので、描けてよかったです。絵の具は、最近買ったパールカラーシリーズがお気に入りで、それを使っています。


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11月24日完成作品。

タイトル【いつかどこかで、あなたと】

この絵は、宮古島の旅から帰ってきてから、すぐに描いた絵です。このあとも、絵が描けなくなり、その時も魂の声、抑えつけてたなぁ。抑えつけると、本当に何にも出てこなくなるのですね。肝に銘じます。

タイトルを迷っていて、なかなか決められなかったのですが、noteで繋がってくださっている方の記事のタイトルを見た瞬間、この絵とシンクロして、突然風に吹かれたような感覚になりました。そんな素敵な出逢いに恵まれ、その方にも快諾していただき、このタイトルを付けさせてもらいました。

なんて素敵なタイトルなんでしょう。描きたかったエネルギーの奥行きがすごく広がった気がして、出逢った瞬間は感極まるものがありました。

バランスに苦戦し、何度も描き直し、紙もところどころめくれましたが、とてもお気に入りの絵です。

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2022年も、大いなるものと繋がりを感じながら、心地よい風に吹かれて、笑顔で過ごせる、みなさまにとって、そんな軽やかな一年になりますように。


今年も一年、本当にありがとうございました。


2022年も、どうぞよろしくお願いいたします。


長い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございます✨






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