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呪われた家〜夢のお話〜

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突然知らない人に、見覚えのないお屋敷に連れて行かれた。 祭り事が行われるというその屋敷の一角に見た不気味な4体の人形… 老人の語る呪われた家で繰り返されていた事、そこに隠された事…
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#老人

【第四章】真実

【第四章】真実

老人はまた歩を進めながら、今度は奥の和室
つまり立派な仏壇のあった薄暗い部屋の障子を開けると話し始めた。

「お前もみたのだろう?あの人形を」老人は私を見てニヤリと笑う。

部屋を見て回っていたのを見られてたのかとドキッとした。
「怒りはせんよ、お前はなぜここ連れてこられたのか知らんのだからな」その言葉の意味がわからず怖くなる。

「この人形…不気味だと思ったのではないか?お前に聞くが、なぜ人形は

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【第三章】呪い

【第三章】呪い

すると紋付袴の年配の男性がや割烹着を着た女性、その他にも紋付袴や黒留袖を着た女性やら何処にいたのか奥からバタバタと小走りできた。

「おかえりなさい」

と若者の中の誰かの母親なのだろう、とても品のある仕草の女性が言った。
他の親だろう人達も「ようかえってきた!」と笑顔で、それまで屋敷の中になかった華やかな空気と活気に溢れた。

若者たちは各々に、手入れの行き届いた和風庭園に行くものもいれば、台所

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