なんにもなくてもいいことへの憧れその2-③ 古い家や林ですごした思い出
家の隣には林があり、秋になれば何本も並んだ大きな栗の木が実の入ったイガをたくさん落としてくれた。
そして私はその林でよく遊んでいた。遊ぶといってもとくに何かがあるわけでもないが子どもにとってはどこでも遊び場所になるもので、遊びといっても走り回っていたくらいだと思うけど。ずいぶんと多くの時間を林で遊んだ。
踏みしめられて固くなった土やまだふかふかと柔らかい土の感触、走り回っていると足にあたる草の感触、ゴツゴツした木やザラザラした木の感触、そういうのを直接感じながら子どもにと