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汚れながら泳ぐ生の中で

「ラーゲリより愛を込めて」という映画を鑑賞しました。

戦争は愛する人たちを引き裂いて、大切なものを失わせるという悲しい歴史である。というのが率直な感想です。

苦しく辛い戦禍の中、生きる希望をかすかに持ちつつ、前を向いて生きねばならない苦しさに胸が痛くなりました。
その人たちがいたからこそ、平和を大切にする今があると思うと、たくさんの犠牲と涙の上に私たちは生かされているという自覚が持てました。

主題歌soranjiに「まだ消しちゃいけないよ、小っちゃな希望を迷わず信じて欲しい」というフレーズがあります。
この曲を聴いたとき、劇中の、暗闇の中にそっと手を伸ばして何かをつかもうとするシーンと重なりました。
掴もうとしたちっさな希望は、いつも指の少し先にあって、それをつかめずに命を落とした人が何人もいるのだと思うと、涙が溢れて止まりませんでした。

そして「この世が終わるその日に、明日の予定を立てよう。そうやって生きて、生きてみよう。」という歌詞が流れたとき
”その明日の予定に私たちは生きているんだ。当時の人々が生きたかった未来に私は生きているんだ” と強く感じました。

今を大切にして、日々を丁寧に重ねていこうと決心しました。

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