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健康は”真面目”に取り組まなくていい!?会社のマッサージ師さんにキャリアや仕事への思いを聞いてみた

こんにちは、cocone v note編集部です。
今回はcocone v専属マッサージ師、業務支援チームの野田祥史さんにインタビューを行いました。
cocone vに長年務めるメンバーでもあり、社内でも施策を通して馴染みのある野田さんですが、記事を通して紹介するのは今回が初めて。

本記事では、野田さんが医療・介護領域の施設ではなく、会社に所属するマッサージ師として働くまでの経験や、現在挑戦している健康施策に対する思いについてお伝えしていきます。

野田さんのプロフィール
2012年にcocone v(当時NHN Service Technology株式会社)に入社。
マッサージ師・鍼灸師の国家資格を持つ施術者として今年で14年目。
cocone vではマッサージ・鍼治療以外に、メンバーの健康を維持・向上するための施策にも取り組んでいる。好きなことは野球観戦とお酒。ソフトバンクホークスの試合結果は体調に軽い影響を及ぼすこともあるほど野球好き。休肝日はビールしか飲まないと決めている。


野田さんが会社に勤めるマッサージ師になるまで

ーーー野田さんのこれまでのキャリアについて教えて下さい。

野田)僕は福岡県筑紫野市の盲学校の普通科を卒業して、マッサージ師・鍼灸師の国家資格を取るために、同じ盲学校の専攻科に3年間通いました。
当時はマッサージ師・鍼灸師に興味があったわけではなかったのですが、盲学校の先輩たちが大体マッサージ師・鍼灸師の学校に行っている風潮があったので、その道に進むのが無難だと思って進学しました。

国家資格を取った後、専攻科の研修課程に1年通いました。
研修課程では情報処理コースを選択して、実践を積んでいきました。
最初は電子カルテを作りたい!という思いでコースを選択したのですが、結構難しくて。
途中からホームページ制作などをやっていましたね。

ーーー入社前は、整形外科など色々な職場を経験されたのですね。
その中で、cocone v に入社を決めたきっかけは何だったのでしょうか?

野田)「会社員になってみたい」と思ったんですよね。
マッサージ師の就職先としては医療関係の施設や訪問マッサージなどが多く、医療・介護関係以外の会社で勤めるというのが珍しかったんです。
当時、おそらく今もですが、福岡の会社でマッサージルームがある会社は数えるほどしかなかったと思います。

ーーー就職時には今までとは異なる環境で挑戦してみたいという気持ちだったんですね。
以前経験した職場と、会社員として就職した今の職場では違いはありましたか?

野田)違いといえば、働き方や環境でしょうか。
まず、会社員になってからの方が圧倒的に休日が多いです!

もちろん職場にもよりますが、マッサージ師として勤めた施設や訪問マッサージでは給与が歩合制のところもあったので、世の中が休みの時期にしっかりシフトを詰め込んで働かなければなりませんでした。
給与を安定させたいという気持ちもありましたし、なんとなく休んで穴を開けてはいけないという感覚もあったので、今のように仕事とプライベートのバランスが取れた暮らしができるのは本当に良い職場だなと感じます。
今は働き方も改善されているかもしれませんが、当時はかなり違いがあると感じましたね。

ーーーマッサージは体力を使う仕事だと思うので、休みが少ないのは大変そうですよね。

野田)そうですね。あとは会社員というよりもcocone vに入社して感じたことですが、障害がある僕に対しても配慮してもらいながら働けることが一番のカルチャーショックだったと思います。

職場や時代によることかもしれませんが、僕が携わった職場は体育会系の職場が多くて「上下関係が絶対だ!」みたいな雰囲気だったんですよね。
この会社に入社したある日、今の上司と一緒に会食のためタクシーで移動する際「野田さん、先に乗ってください」と言われた時はその優しさに衝撃を受けましたね。
それまでは先輩が上座、後輩が下座で乗るのが当たり前だったので、雨が降っていようと先輩が乗車するまで外で待つこともありました...。

今でも同じチームで働いていますが、優しさはもちろん、障害についても配慮しながらも別け隔てなく接してくれることがとても助かっています。

接し方で助かった事ですと、地下鉄の駅で通りすがったメンバーの方から
「お疲れ様です、〇〇(名前)です。」と声をかけてもらったことがあります。
僕の視力では社員証が全く見えず、ちょっと離れていると顔も認識することが難しいので、声掛けと一緒に名前を名乗っていただいたことで、どなたかすぐに認識できてすごくありがたかったです。

cocone vで働いた12年を振り返ると、会社の体制が大きく変わったり、コロナ禍があったりと色々なことがありましたが、上司をはじめ業務支援チームやV支援室のメンバーの皆さんのおかげで、この会社で長く勤めてこれたのだと思います。

健康を身近に、親しめるものに。野田さんの健康に関する取り組み

ーーー野田さんが行っている健康に関する取り組みについて教えて下さい。

野田)主な業務は、オフィスのマッサージルームでのマッサージ・鍼治療です。

■マッサージ

朝10時30分から18時30分までの予約枠の中で、20分~45分のマッサージを受けることができる福利厚生。
マッサージに加え、身体の深い部分も調整できる鍼治療を導入しており、急な痛みから慢性痛まで、個別の症状に合わせた施術を受けることが可能です。

野田)他にも健康の維持・向上のための取り組みを行っています。

■「健康めるまが」の配信
「食事と睡眠」「メンタルヘルス」「体の痛み」「健康雑学」を軸に週に1回健康に関する知識や雑学を配信。
野田さんらしい親しみやすさやエンタメ要素が盛り沢山で、メンバーからも好評。

■リフレッシュエリア出張

忙しくてマッサージルームに行く時間が取れないという意見を参考に、野田さんが定期的にリフレッシュエリアの一角で出張マッサージを実施する施策。
これまで社内でのマッサージを受けたことが無かった方も気軽にお試しでき、マッサージルームでの施術の稼働率が10%増加した。

■全社集会でのストレッチ講師

■新入社員向けの心と体の健康に関する研修
健康に関する知識や雑学、スキマ時間に手軽にできるストレッチやマッサージを発信。

野田)健康に関して特に気にかけているのは、在宅勤務の方です。
単純に体の痛みがあってもマッサージに来れない方もいますし、直接顔を合わせていないのでより健康に気を遣ってあげられないかな、という思いがあります。

めるまがはYoutubeショートやTikTokのように、情報をギュッとまとめて直接話しかけてているような書き方を意識しています。全社集会などの場でも同様に、健康系YouTuberの動画を参考にして「あなたに話していますよ~!」という感じで語りかけ、親近感を持ってもらえるような発信を心掛けています。
へえ、そんなものがあるんだ。と頭の片隅においてもらえるだけでも良いですし、体や痛みの仕組みを知るだけでちょっとでも健康に良いことを意識できるようになればと思います。

ーーー野田さんの取り組みから健康について考えたり、知る機会ができていると感じます。
野田さんはどんな思いでこの仕事に携わっているのでしょうか。

野田)僕は国家資格を取って以降、特に整形外科での実務で多くのお年寄りの方も見てきました。
若い頃に無理をしすぎて年を取ってから体が大変な状態になってしまっている方もたくさん見てきました。
「自分の体をケアしないといけないなんて考えたこともなかった」と話す方々を見て、「20代、いや30代でも40代でも、できるだけ早く・少しでも体をいたわることができていればこんな事にはならなかったはずだ」と感じたことがありました。

若い方が多く在籍するcocone vに入社して、どうこの思いを伝えるのか、
健康を少しでも意識して過ごしてもらうにはどうしたらいいのかを考えて日々の施術や施策を行ってきました。

ベースとして、cocone vがメンバーの健康を大切にする会社だから色々な事に挑戦できるという部分もあります。
マッサージや鍼治療だけでは健康を全てカバーするのは難しいので、自分の視野を広げ、知識も常に新しくしながら日々僕にできることをやっています。

ーーー仕事をしていて嬉しかったことはありますか?
野田)やはり施術の後に感謝の言葉や「良くなりました」と言ってもらえる時が一番嬉しいです。

逆に、「ちょっと良くなったような気がします」という微妙なリアクションだった時は、次に来た時は絶対にもっと良くしよう...!という気持ちになるので、改めて症例を調べて施術に臨んでいます。

今でも盲学校の頃の先輩や、そのつながりの施術者同士で経験を共有してもらったりもしています。
まず、先輩の直近の(治療に難航したという意味で)「ヤバかったケース」を聞き、どうやって直したかをとことん話してもらった後、「さすがですね、見せてもらえませんか」という感じで実践の方法までを教えてもらいます。(笑)

施術に関する知識は、10年前に良しとされていたことでも今は全く変わっているなんてこともよくありますし、人や症状によっても本当に様々です。
知識や技術を更新しながら、日々の施術を改善できるようにしています。

「健康」に対して斜に構えなくていい。健康のためにできること

ーーー野田さんが健康に関してついて、伝えていきたいことはありますか?

野田)そうですね、健康は”真面目”に取り組まなくて良い、といったところでしょうか。
伝え方が難しいのですが、健康って斜に構えたり、頑張って取り組むものではないと思うんです。
ふと思い立って1回だけ走りに行ったりするよりも、通勤の時に5分か10分くらい長めに歩いてみることを続けるぐらいでいいんです。
いきなり7時間寝ようじゃなくて、昨日より10分だけ早く寝てみたり、
ハードルは低くてもいいので今よりちょっと良いことを続けることが大事です。
20年、30年と長い目で見るときっと自分のためになるので「チリツモ」を続けていくことが大切だと思います。

ーーーダイエットと同じですね(笑)。
今後はどんなことに挑戦していきたいですか?

野田)去年からリラックスを目的にしていた各施術を、より治療を目的としたものにしていきたいと思っています。

実は、元々マッサージルームでの施術はリラックス効果を高めることに力を入れていました。
「気持ちよくなったら寝てもらっても良い、少しの時間でも仕事から離れて心身を休ませる空間になれば。」という思いでした。

コロナをきっかけに、これまで以上に「自分に求められている仕事はなんだろう」とすごく悩みました。結局は技術を上げて行くしかないというところに行きつき、今までのリラックスをベースにしつつ、もっと体の疲れや痛みを解消できるような治療的アプローチにシフトしていきました。

設備や時間の都合上、すべての悩みを解決することはできないこともありますが、より体の緊張を解す効果や、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を促して気持ちを和らげる効果を引き出せるよう試行錯誤しています。

鍼治療に関しては「怖い」「痛そう」というイメージがある方もいらっしゃるかもしれないので、体に負担の少ない細い鍼を使い、マッサージも取り入れたリラックスできる施術を行っています。
今後はより体の痛みや悩みの改善に繋げられるよう、治療に関する知識の向上にも取り組みたいです。

社内マッサージルームでの施術は、街のお店と比較して10分の1程度の料金で受けられる良いサービスだと思います。
日々の疲れを定期的に取り除くことで、将来の健康寿命が爆発的に伸びるという説もあるとか無いとか...?多くのメンバーにご利用いただけるよう、発信も含め頑張っていきます!



■野田さんの取り組みを始め、メンバーの健康を維持・向上させる施策に取り組んでいます。

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